SSブログ

鑑真(岩波新書) [本(日本史]

『鑑真』
東野治之(日本古代史、文化財史料学)
岩波新書(2009)


厠に入るときは、
あたりをきょろきょろ見ずに、
まず三度、指を弾いて鳴らす。

勿力難提。罪深さに悩む僧の願いを聞いて六十人を殺す

鑑真が具足戒を受ける。708年3月28日夕刻
得度や授戒した人数が四万人を超える
鑑真を呼ぶ背景に行基の集団の活動

山川は域を異にすれども、風月は天を同じくす。諸を仏子に寄せ、共に来縁を結ばん。長屋王
山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁

聖徳太子は二百年後に律儀が興ると予言。その人が鑑真
井上靖の天平の甍
交声曲、鑑真和上東征賦
菩薩戒は僧侶になるわけではない
引退して唐招提寺を建てる
経文を金泥で書いた金字経
王羲之の書も持ってくる

鑑真方という医書
僧侶の無戒が当たり前の日本
道元も僧となかなか認められず

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

鑑真の先祖が淳于髠って、凄い違和感があるな。

・今日の一言(本文より)
仏舎利は本来釈迦の遺骨ですが、早くから信仰の対象になった結果、不思議な力を持ち、また奇跡によって増殖するともされ、実際には貴石やガラスなどがほとんどです。
불사리는 본래 부처님의 유골이지만, 일찍이 신앙 대상이 된 결과, 신기한 힘을 가지고, 또는 기적에 의해 증식한다고도 전해지만, 실제로는 보석이나 유리 등이 대부분입니다.
佛舍利本来是释迦的骨灰,但是早就变成信仰的对象,它有神秘的力量,又有说法它能以奇迹的力量来增殖自己,可实际上几乎都是宝石或玻璃。
Busshari was originally Buddha's ashes, but as a result of becoming a religious object early on it gained a magical power and can miraculously multiply. In fact Busshari mostly consists of precious gems or glass.

『正倉院』
東野治之(日本古代史)
岩波新書(1988)


インドから帰還した日本人僧、金剛三昧
奈良時代に来日したペルシャ人李密翳736年、
インド人菩提遷那736年、
ゾクド系安如宝754年

『延喜式』のたてまえでは唐の皇帝が日本にやってくることになっていた
正倉院の文物は長安に直結
蘭奢待。文字に東大寺の三文字をかくした雅名

少なくとも皇族の間では男女の教養が分離されておらず
女性も男性と同じことを学んだ

金釘流の字しか書けない人にも楽毅論が知られていた

正倉院宝物の大多数は東大寺の至宝。
聖武天皇や光明皇后ゆかりの品は限られている
正倉院宝物は国宝でも重要文化財でもない。御物

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度3/5

タグ:東野治之
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。