真実に遇う：教行信証講話

『真実に遇う：教行信証講話』
久堀弘義（浄土真宗）
本願寺出版社（2000）

法然さまの正しい教えを後世に伝えなければ、
死んでもし死にきれない
法然さまの教えを明確にあらわすために、
すでに出来上がっていた『教行信証』を、
より完璧なものへと昇華させたい

浄土の教えを明かすのは三経と一論
一論は天親の浄土論

この世の乗り物はすべて私が足を運ばなければならない。
けれども、大悲の願船はむこうから迎えにきてくださるのだ

本願は三心なのに天親菩薩は浄土論で一心と述べた
称名を多念に励むのでもなく、一念に限るのでもない
菩薩とは仏のさとりに向かって、勇ましく進んでいる人

仏まで52段。釈尊は52段、弥勒菩薩は51段、龍樹菩薩は41段、天親菩薩は40段

定善は精神統一
散善は廃悪修善

阿闍世の全身のできものに母親の韋提希がさまざまな薬を塗った

五逆はやがて救われる。観経
大経の五逆と誹謗正法とは、その両方の罪を犯したもの

正法とは仏法のことであるから、これをそしるということは、
浄土に往生したいとも思わないのであるから、願生することはまったくない

浄土は宇宙に偏満する真の理にかなった世界である
現実は単純に肯定してはいけません。
教義の基本は、阿弥陀仏論と浄土論である。
三顧転入は実際の親鸞の人生とは対応しない

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度4/5

教行信証から浄土真宗を理解できる良書。

（ある人の意見）浄土を説かなくても浄土真宗は語れるはず。
さすがにそれはないと思うな。

・今日の一言（本文より）
見えるものは、実は存在しない。見えないものにこそ真実かある。
보이는 것은 실은 존재하지 않는다. 볼 수 없는 것에서야말로 진실이 있다.
看得见的东西实际上是不存在的，而看不见的东西里才存在真理。
What you can see doesn't actually exist. The truth is in what you cannot see.

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