鎌倉仏教（ちくま学芸文庫）

『鎌倉仏教』
佐藤弘夫（神仏習合、鎌倉仏教、国家と宗教）
ちくま学芸文庫（2014）

摩訶止観の病気の原因。
四大不順、飲食不節、
坐禅不調、鬼神、魔、業

中世の大寺院は一種の総合大学
永観も善導に基づき専修念仏を唱えていた

阿弥陀仏は姿を変え、
我が師である源空上人として、
この世におでましになった。
親鸞

商業活動を肯定するプロテスタントのカルビニズムと真宗

信者は如来に等しい。親鸞
信者は国王も梵天よりも優れる。日蓮
帝王は僧尼を礼拝しても僧尼は答拝しない。道元

中世の最盛期には耕地の50％が寺社領
神仏を破壊した念仏者の行動は
神仏を利用した民衆支配に対抗するもの
荘園制の宗教支配を克服する
論理を内包した法然親鸞日蓮の宗教

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

法然の解釈をこじつけともいえる強引なものとしているが、
それは経典を一冊で読むからの誤解。
当時の人はたくさんの経典をすべて釈迦の真実の言葉と考え、
それを整合させようとしていた。
三冊を整合して考えると強引ではないのだ。

念仏者の行動を庶民の抵抗と見るのは興味深い。

日蓮の唱題の理屈根拠は何だろう。法華経にあるのかな。

・今日の一言（本文より、貞慶）
阿弥陀仏は極楽に来る人々を善行により九つのランク分けをするのだ。
아미타불은 극락에 오는 사람들을 선행에 의해 9개의 랭크로 나눈다.
阿弥陀佛把来极乐的人根据其善行分为九个阶层。
Amitabha divides the people coming to paradise into nine ranks by good deeds.

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