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無量寿経講話 [本(仏教]

muryoju.jpg 『無量寿経講話』
真野正順(宗教学者、浄土宗)
大法輪閣(1963)


仏は深く永遠なる真理と契合し、
それと一体となり、
真理そのものとなって現れたもう

菩薩大願をたてずんばすなわち魔事なり
大願を成就した三人の僧。鉄眼、公慶、卍山

空こそ真実と知ればおのれを捨てて一切のために生きることになる。
自分を社会の聖き事業に投げ入れて身を捧げることになる

生きる理由のある人はほとんどどんな事態にも耐えられる。ニーチェ

真如とはありのままのこと
あらゆる時間を超えて永遠なるとともに、
あらゆる時間を貫いて常に現在する

真の安静は身体とともに心もしなやかにすること

それは決して科学そのものの罪ではない。
それを扱う人間の心の罪です。

一切はすべて移りゆくものと観じる
過去現在未来一切の時間を超えたる永遠の仏
十万億土とは無限の質的な差異
海も山もなく春夏秋冬の変化もない

道場樹=菩提樹
すべての音楽は宗教とともに組織化されて生育してきた
音楽への理解と回心の類似
梵唄は曹ぎ陳思王より
唐土にもこのような大きな金銅の仏像があるか。鑑真に問うた良弁

法然のたえざる念仏の意味は仏に相向かう一念を生涯かけて持続すること

当時の菩提心には多数の複雑な解釈があり、
普通の人にはどれが菩提心かわからなかった

帰依は必ず奉仕へと転換する
浄土をここにうつし地上の人々を救う
すべては夢のごとく幻のごとく響のごとく空しいと知りつつ、
あえて身を挺してここに仏の国を建てんとするならば、
その願いはとげられて、きよき社会をここに成就する。
このほろびゆくもののなかにあえて永遠なるものをうつして、やむことなかれ。

信心よろこぶその人は、諸仏にひとし。親鸞

慈悲の観世音菩薩、智慧の大勢至菩薩
慈心をもって相むかい、仏眼をもって相みなければならぬ。善導

五悪段は別の翻訳版から切り取って挿入したもの
真如。それみずから生きている本質
人を救うためにはまたみずからも救われてゆかねばならぬ。
地上一日の善は、浄土百年の善にまさる
人生は寄せては返す波
仏教では仏に背くものに刑罰を加えるということはない
胎生と化生
呪術的態度のものが胎生となる

☆☆☆☆☆
難易度2/5 推薦度5/5

非常に良い本。『無量寿経』の解説として最高の一冊だと思う。
僧侶にありがちな科学や社会に対する偏見もないのが素晴らしい。
病床での口述筆記らしい。

・今日の一言(本文より)
愛は愛するだけでは成就したとはいいません。その愛する相手の胸のなかに同じような愛の芽がきざしはじめたとき、はじめて愛が成就したというのです。
사랑은 사랑하는 것만으로는 성취됐다고 말할 수 없습니다. 그 사랑하는 상대 가슴 안에 비슷한 사랑이 싹트기 시작할 때 비로소 사랑이 성취됐다고 말할 수 있습니다.
爱了别人还不能说是爱,当你爱的人心里也产生爱情苗头的时候,才可以说成是爱。
Love is not successful by just loving someone. You can first say your love is successful when a similar seed of love starts sprouting in the heart of the one you love.

タグ:真野正順
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