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他力の思想:仏陀から植木等まで(叢書 魂の脱植民地化 4) [本(仏教]

『他力の思想:仏陀から植木等まで』
山本伸裕(インド大乗仏教、倫理学)
青灯社(2013)


仏教とは頷きの精神史
現在、仏教として接することのできる
すべての教えは、釈尊を知らない人びとの
自己了解と言って過言ではない

方便の主体たり得るのは仏や菩薩のみ
釈尊の方便は成功だけでなく失敗の例もある
方便がもたらす気づきの構造は学問的発見とは異なる

龍樹の思想は言語の止滅説ではない
大乗と浄土教の祖師としての龍樹

はからいを超えて与えられる信心に出偶うことが実に難しい

宗教上の真理である真諦、
世間一般に遵守すべき俗諦

清沢の自力門と他力門。
有限と無限の関係を無限から見るか有限から見るか

暁烏敏は清沢の無責任の思想を都合よく解釈した
暁烏敏の戦争賛美。戦争は国民の柔弱を覚ます如来の方便

現在ただいまの生における救いが正しく定まったかどうか。現生正定
高木顕明の余が社会主義
余は社会主義は政治より宗教に関係が深いと考える

反戦僧侶植木徹誠

自分は部落民ではないと思うことが、
すでに相手を差別していることだ。
植木徹誠

植木等は真宗の僧籍を持つ
わかっちゃいるけど、やめられない。は親鸞に通じる

この俺は、生きた人間を楽しませたいから芸能界に入る。
植木等

浄土金宗円々寺町田心乱

逆縁。悪意をもってなされたことが、かえって良い結果を生む機縁となる

阿弥陀仏とは、
いろもかたちもない真如の世界より、
かたちをとって現れた方便

☆☆☆☆☆
植木等と浄土真宗の関係など面白い。

・今日の一言(本文より、植木徹誠)
私の仕事は死人を供養することだけでなく、生きている人びとの善き相談相手になることです。
마음 속에 숨어 있는 악 그 자체인 그림자를 부정하지 않고 순수하게 인정하고 작은 자아가 없어지고 진실의 자기가 나타난다.
我的工作不只是供养死人,而是成为活人的开导者。
My job is not only to hold a memorial service for the deceased, but to be a good adviser for the living as well.

タグ:山本伸裕
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