ブラック企業ビジネス（朝日新書）

『ブラック企業ビジネス』
今野晴貴（労働社会学、NPO法人POSSE代表）
朝日新書（2013）

ブラック企業を取り巻く、弁護士などの問題をとりあげている。法律をよくわかっていないブラック企業の社長の味方をしてお金を稼ぐのだ。しかも結局はブラック企業がそのままつぶれてしまうことも多く、企業の味方をしているように見えて、実はその企業を食いつぶすという恐ろしい存在なのだ。

こうした弁護士が多い原因として、弁護士が大量に余っていることを指摘している。東京の弁護士の三割が年収70万以下なのだそうだ。

ブラック企業問題は単なる違法企業の問題ではなく、国家全体をゆるがす「社会問題」であることを理解しなければならない。ブラック企業は、その違法性よって勝ち抜くことにより、優良な企業を淘汰してしまう。すなわち、資本主義を根底から破壊する存在がブラック企業なのである。

・今日の一言（本文より、ワタミ社長）
ごめん。今月、給料はゼロです。
미안해. 이번달은 월급이 없다.
对不起，这个月没有工资。
Sorry. This month there is no money for salaries.

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