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龍樹:あるように見えても「空」という(構築された仏教思想) [本(仏教]

『龍樹:あるように見えても「空」という』
石飛道子(インド仏教、中観思想)
佼成出版社(2010)


善を求めて出家し、
論理と法に従って実践する人を沙門
論理と法の地を目指して励み、
それから善を求める人は菩薩

仏陀も菩薩も人々のために生きる。
なすべきことをなし終えればこの世からいつ去ってもよい。
自分で寿命を決めることができる。
誰かがもっと生きていてほしいといえば寿命を延ばす

龍樹の説く縁起は相互依存の関係ではない。
時間的順序がある

ことばによってことばを消していき、
縁起から中道の見方を通って空性までの過程を明らかにしているのが中論

空性とは執って仮設することであり、まさに中道そのものである。

自性。それ自身

一切の諸仏の法は、願をその本とし、
願を離れるならば成功することはない

沙門。苦楽二辺の中道。空
菩薩。有無二辺の中道。空

☆☆☆☆☆
龍樹の縁起は時間関係があるのか……
てっきり反対だと思っていたのだが。

縁起を物理的時間的因果関係、物理学の複雑系の問題と見るべきか、
ソシュール的な言語論理と見るべきか悩ましい。

・今日の一言(本文より)
「ことば」と「見解」による悩みを解決するのが「空」の哲理である。
"말"과 "견해"에 따른 고민을 해결하는 것이 "공(空)"의 철리이다.
能解决"语言"和"见解"所产生的苦恼的是"空"的哲理。
Solving the trouble with words and opinions is the philosophy of sunya.

タグ:石飛道子
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