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法然のことば [本(仏教]

『法然のことば』
梶村昇(日本仏教思想史)
雄山閣出版(1987)


アートマンとは気息、呼吸の意味
人間を人間たらしめているのは呼吸

日本の神々も念仏を護ろうとしている
人間を罪悪の衆生とみる
早く死にたいというのは生死を離れた考えではない
煩悩を断ぜずして三界を出づるの法

誰も虚偽を語る者、また行ったのちに、
「わたしはしない」という者は、地獄へ行く。釈尊『法句経』

法然は僧俗の区別など眼中になかった
天親の往生論も経典

天台円教:『法華経』の教旨に基づき、
五時八教をもって仏教経典を判じ、
三諦円融の理を談じ、観心によって速かに成仏することを説く大乗仏教の一つ

娑婆、saha、忍の土

この世で自分自身が神や仏になれるのは宗教ではない

永満元年33歳の時に念仏により救われる体験をした
法然は中国に行っていないが夢で善導にあった

大原談義とルーテルのライプチヒの宗論
道元の義理の兄が法然の弟子の浄土宗西山派開祖証空
親鸞による法然言行録『西方指南抄』

☆☆☆☆☆
著者が平等の社会運動に反対しているのはなぜだろう。

・今日の一言(本文より、竜樹)
一切衆生各々方便道。
人間は一人一人が、それぞれの道において、真理に到達するべきものである。
사람은 하나 하나가 각각 길에서 진리에 도달해야 하는 것이다.
人应该每个人根据自己的方法达到真理。
Each and every person goes their own way and should arrive at the truth.

『日本のまごころ:聖徳太子 (聖者物語 5)』
梶村昇(日本仏教思想史)
2000(日本教文社)


聖徳太子の記録はすべて蘇我馬子の仕事だという説は何の根拠もない

厩戸皇子。
イエスが馬屋で生まれた伝説が景教を通じて伝わった説。
景教が伝わっていた根拠なし
厩戸は地名。残りは釈尊になぞらえた伝承

太子は天皇殺害犯を馬子と知らなかった

二七歳のとき黒駒に乗って富士山に登る

小野妹子。中国名は蘇因高
大和からヤマトの音は出ない。和の字に美称の大をつけたもの

永遠を貫くものを求め、それを後世に残しておきたい
推古三十年622二月二十二日没

世間は虚仮であり、ただ仏のみ真実である。

身を捨てて国を固めるのは、丈夫ではないか。
一身のために万民に苦労をかけることはできない。山背大兄王

☆☆☆☆☆
聖徳太子の伝記。
山背大兄王の死に方は凄いと思う。

『法然上人をめぐる関東武者〈1〉熊谷直実 (知恩院浄土宗学研究所シリーズ)』
梶村昇(日本仏教思想史)
大阪東方出版(1991)


直実が将軍の前で髪を切ったため、将軍家の前での訴訟はなくなった
直実は殺した敦盛の父の助言により命を助けられた
直実が生まれたのは法然の父が亡くなった年
妙真尼の影響で法然上人の門を叩く
妙真尼の予告往生

上人は初めての人と話をする時、
諸伝記をみると、いつも長い時間をかけて、
ひたすら聞く方に回られるようである。

法然上人が最初の専修念仏を称える粟生野に寺を建てる
法然は弾圧の前に弟子を分散させた

もし私を上品上生に迎えてくれなかったら、
阿弥陀さまが本願の約束を破ったことになりますぞ。
見る人びとが驚くほどの瑞相を現して、
みんなを羨ましがらせて下さい。

☆☆☆☆☆
熊谷直実が面白すぎる!
法然上人はやっぱり聞き上手だな

タグ:梶村昇
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