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親鸞の世界(真宗文庫) [本(仏教]

『親鸞の世界』
鈴木大拙(臨済宗)
金子大榮(浄土真宗)
西谷啓治(宗教哲学)
曽我量深(浄土真宗)
真宗文庫(2011)


般若=直覚
如来の正覚の過去と、
我らの正覚の未来とを現在において体験するのを現生不退

四十八願には如来の願いと人間の願いが混じっている
法然上人は十八願一つでよい
親鸞聖人は八つを選んで『教行信証』をつくった
十方衆生とあるのは18,19,20の三つのみ

諸仏菩薩は大現在、絶対現在にいる
他力は利他という
無限の可能性 infinite possiblity が空

娑婆で不平を言うものは浄土へ言っても不平を言う
体が二つあるのではなく義をもって二つの世界を立てる
聖道門も浄土門も体は同じで義が違う
体は動いて止まないものだ。鈴木
ものがはたらいて空間と時間が出てくる

寺が中心となって村を極楽に近づける
仏教者は社会運動を考えるべき

金子。
この世と浄土は断絶がある。断絶があるから如来の本願

分を尽くして用に立つ
大慈大悲を受け取る念仏の心、教えるよき人

真宗の運動は民主主義の鼓吹役だった
内村鑑三のキリスト教無教会主義の真宗版はできないか。鈴木

浄土の教えは生活に潤いをあたえ
生活の智慧となるが行動の原理となるものではない。金子

大無量寿経は弥勒に附嘱、観無量寿経は阿難に附嘱

鈴木先生は有り難いことをおもしろいという
エキュメニカル運動。キリスト教宗派の連帯

☆☆☆☆☆
鈴木大拙がおとなしい。

・今日の一言(本文より)
法蔵菩薩。私は私の分を超えた如来の願いをこの身をもって成就したい。
나는 내 분수를 넘은 여래의 소원을 이 몸으로 성취하고 싶다.
I want to make Tathgata's wish, which is bigger than me, come true myself.
我要实现超我能力的如来的愿望。

『曽我量深の「宿業と本願」:宿業は本能なり』
小林光麿(浄土真宗住職、社会学)
方丈堂出版(2013)


宿業は本能である
我が身を以て宿業とし、我が国を以て穢土とする。
法蔵菩薩は何処にでも居られる
宿業は遺伝
曽我量深は異安心問題で大谷大学教授を辞職する
運命は理性による結論、宿業は感覚による自覚

☆☆☆☆☆
未完成の遺稿、曽我量深の抜粋からなる。
さすがにこれは著者は曽我量深で、
小林光麿は編者というべきでは……

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