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中世の非人と遊女(講談社学術文庫) [本(日本史]

『中世の非人と遊女』
網野善彦(日本中世史)
講談社学術文庫(2005)


天皇と非人・河原者との結びつき

南北朝の動乱、
天皇と神仏の権威の低下、
職能民の地位の低下
犬神人

比丘尼が娼婦と同じであった
南北朝まで女性の商人は広く活動、遊女や巫女と未分化

中世の非人と悲田院
悲田院は孤子と窮人
施薬院は病者の収養
悲田院に収養された人々は九世紀までは平民もそれ以降非人に
アジールとしての悲田院

○○丸は童名
一遍聖絵の主題の一つは一遍による非人の救済
検非違使・勢多氏の所領全体が天皇直轄領としての性格を持つ

日本女性は処女の純潔を少しも重んじない。
夫には離縁状を交付する義務があった
堕胎の多さ
13世紀後半侍の下層平民の上層の女性は平仮名を書くことができた
南北朝までは女性が預所、荘官、名主として活動
日野富子の金融活動
女の旅商人の多さ

鎌倉新仏教の祖師は女性と非人の救済を重要課題とした
遊女往生譚の法然
平安後期の日記時代
天皇上皇女院に使える女房に遊女白拍子出身の女性がいた
西日本の遊女は鎌倉期まで船で移動し津泊で活動

立君と呼ばれた街娼
幕府の東国の遊女を統括する遊君別当
博打と巫女の関係・博打は神意を占う職能民

☆☆☆☆☆
日本の古代と中世の違いとして、
女性の地位の転落というのがあるのかも。

・今日の一言(本文より)
鎌倉新仏教の祖師は女性と非人の救済を重要課題とした。
가마쿠라(鎌倉)신불교 조사(祖師)는 여성과 비인(非人)의 구제를 중요과제로 삼았다.
镰仓新佛教的祖师把女性和非人的救济作为重要课题。
The founders of the new schools of Buddhism in the Kamakura Era regarded the salvation of women and the lowest class citizens as an important issue.

タグ:網野善彦
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