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先月読んだ外国語の本 [語学学習記録]
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김영두(思想史、歴史学)
역사의아침(2011)
(退溪vs栗谷:どちらが本物の政治家か)
思想と政治に対する態度を比較している。退溪の『戊辰六條疏』、栗谷の『萬言封事』 翻訳部分が大半を占めている。政治家としての比較では断然栗谷に軍配が上がるようだ。
(韓国語多読67冊目。2013.03.30読了。)

李硕
时代文艺出版社(2011)
(後漢:民族発展の出発点)
後漢について多様な角度から解説している。文物の写真も多い。たくさんの著者の文章の寄せ集めで、質の落差が凄い。大半はひどい出来だが、一部よく書けているものもある。
あきれたのは軍制の解説部分で、ずっと前漢の解説が続き、後漢での改正部分に全く言及せずに終わり。前漢と後漢じゃ全然違うのに、一体この本は何なのか?
光武帝と後漢については日本、中国、さらに韓国のまでたくさん読んでいるが間違いがない本というのが一つもないのが凄いと思う。たいていの本には無数の間違いがあるし、解釈はともかく単純な原典の読み間違いもしばしば。いかに光武帝が歴史家から無視されてきたよくわかる。
(中国語多読49冊目。2013.03.30読了。)

邢义田(秦漢史研究)
中华书局(2011)
(天下一家:皇帝、官僚と社会)
台湾の秦漢研究者の論文集。劉秀の身長169cmは漢代の成人男性の平均身長ピッタリらしい。光武帝が儒家歴史家に嫌われていたらしいのが興味深い。みんな光武帝より王莽が好きなの。
(中国語多読48冊目。2013.03.21読了。)

Joseph A. Fitzgerald(比較宗教学)
World Wisdom Books(2006)
(聖僧法然:主要記録と公式伝記)
法然上人の本を日本語でたくさん読んだので英語訳を対照するのに読んだもの。写真が多くてコンパクトにまとまっていて読みやすい。
(英語多読47冊目。2013.03.21読了。)

饶雪漫(作家)
当代世界出版社(2007)
(砂時計(2))
前半が米砂の兄米砾と太った女の子蒙小妍の話で、後半は莫醒醒とその父、路理の話に。1巻との間が連続していないのは意図的にぼかしている感じで、何があったのが気になる。
(中国語多読47冊目。2013.03.17読了。)

B. H. Liddell Hart(軍事史研究家)
Da Capo Press(1993)
(シャーマン:戦士、現実家、アメリカ人)
英語多読46冊目。軍事史研究家リデル・ハートが書いた南北戦争の名将シャーマンの伝記。近代の総力戦の創始者であり革命家。
(英語多読46冊目。2013.03.10読了。)

高恒(法律思想史)
社会科学文献出版社(2008)
(秦漢簡讀法制文書論考集)
秦漢の法律を木簡史料などから再現する。びっくりしたのは秦では成人と未成年の区別は身長ということ。年齢に関係なく150cm以下は未成年、さらに140cm以下だと義務も権利もない。
(中国語多読46冊目。2013.03.05読了。)
2013-04-02 04:00
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