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梁の武帝:仏教王朝の悲劇(サーラ叢書) [本(東洋史]

『梁の武帝:仏教王朝の悲劇』
森三樹三郎(中国哲学史)
平楽寺書店(1956)


晋の左思の三都賦は
写実的で山水風物が如実に描かれていたためヒットした、
自然美の発見

仏教信者の宋明帝、拝んでは殺し殺しては拝む
宋の前廃帝:叔父の母を大臣に輪姦させる
宋の後廃帝:一日のうち人を殺さねば飯が旨くない
武帝は宗室大臣には寛容も庶民には無関心

初期:沈約、范雲
中期:周捨、徐勉
後期:朱异、何敬容

朱异:もし自分が卑下すれば相手は軽蔑する。だから高飛車に出ざるを得ない侃侃侃侃侃

儒学館、玄学館、史学館、文学館

晩年も毎朝午前二時起床
老荘の哲学に対抗するための中庸の儒家哲学
仏教の空は否定の否定としての絶対無
老荘の無は相対無
沈約の文章の秘密は音楽的なリズムにある
羊侃に対して
朕も若い時には卿に負けない腕前があったつもりだ
道教が先祖代々の宗教となる
道教徒の陶弘景を山中宰相に
道教が救いとする境地は仏教にとっては最大の迷い
在位中に三回もしくは四回の捨身
創業の君主にして亡国の君主
仏教の根本的立場が社会的無関心のうえに位置づけられているのではないか
梁の武帝は最もよき人生を生きぬいたと言えるのではないか

・今日の一言(本文より)
道教が救いとする不老不死の境地は、仏教にとっては最大の迷いである。
도교가 구원으로 간주하는 불로불사의 경지는 불교에 있어서는 최대의 번뇌이다.
道教把不老不死的境界当做理想,但对佛教是最大的妄念。
The state of eternal youth and immortality which Taoism considers as salvation is the greatest problem for Buddhism.

タグ:森三樹三郎
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