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法然(角川選書) [本(人物伝記]

honen.jpg 『法然』
梶村昇(日本仏教思想史)
角川選書(1970)


親鸞のよきひと、法然の伝記

浄土宗特別寺院誕生寺
みずから彫った自像を熊谷直実が背負って運び寺を建てた

九歳の法然は矢を射て父を殺した明石源内定明を目の間を傷つける

聖=日知り、火知り、火の管理者、日をかぞえ吉凶を知る

浄土開宗は法然43歳1175年

東大寺勧進に重源を推薦
大原談義1189年、往生の問題
大原談義も東大寺講説も重源による法然の売り出し

法然は生涯天台宗の僧侶、
浄土門となったが聖道門を捨てたのではない、
天台宗から破門されたことはなく還俗もしていない

法然は円頓戒中興の祖

正式には土佐配流も実際は讃岐

法然は三心具足の念仏、
親鸞は信行一体の念仏

仏法から仏教への転換
善導が十念を十声に変えた

禅の悟りは完了した境地を目指すが、
念仏の救いは未完了のままの世界で救われるもの

永遠なるものを求める存在と宗教

深智ありといえども文章を善くせず

☆☆☆☆☆
法然によって仏教はインド哲学から宗教になったと言って良いと思う。
梶村昇の著作は歴史家の視点で書かれていて、いずれも説得力がある。
法然の伝記としては一番の出来と思う。

・今日の一言(本文より)
今まで貴族や僧侶だけのものであった仏教は、法然の出現によって万人の仏教となったのである。
그 때까지 귀족이나 승려만의 것인 불교는 호넨(법연)의 출현에 의해 만인의 불교가 된 것이다.
之前佛教只属于贵族和僧侣,但法然的出现变成了万众的佛教。
Buddhism that had been a thing only for nobles and monks until now, has become Buddhism for everyone with Honen's advent.

タグ:梶村昇
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