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行動する仏教:法然・親鸞の教えを受けつぐ(ちくま学芸文庫) [本(仏教]

『行動する仏教:法然・親鸞の教えを受けつぐ』
阿満利麿(日本宗教思想史)
ちくま学芸文庫(2011)


仏教、特に浄土系思想の力を解く。
アメリカでの仏教や
日本の明治大正期の仏教の紹介も。

日本仏教が持つ凡夫の人間観が忍耐心を与える
世界についてのすぐれた物語がないから絶望する
絶望は自己主張の挫折にある
正義の主張の問題は主張者に優越感を与えること

無関心は自己保身に根ざす
自己は「こと」であって「もの」ではない

メイシー:
独立した不変の「自分」という抽象概念こそ西洋文明の認識的誤謬だ。
エゴ・セルフからエコ・セルフへ

縁起:相互依存的連係生起、the dependent co-arising of phenomena

人間にはせかいとともに苦しむ力がそなわっている
苦しみや痛みを共有できる人が菩薩
慈悲は相手の立場に自分を完全に移してしまう行為

自己中心から逃れられない人が凡夫
自己中心性をもったままで
絶望や無関心を越えるのが法然や親鸞の浄土仏教

京極逸蔵の慈悲:
慈とは楽しみを与えること、悲とは苦しみを無くすこと

・今日の一言(本文より)
正義感が強いほど賛同しない人に対して疑問と差別感を持ち、そして絶望へと行き着く。
정의감이 강할수록 찬동하지 않는 사람에 대하여 의문과 차별감을 가지고, 그리고 절망에 다다른다.
正义感越强的人就越对意见不一样的人感到疑问和看不起,然后陷入绝望。
The more a person has a strong sense of justice, the more the person feels suspicion and contempt for those who do not approve of the person's opinion and that person will eventually fall into despair.

タグ:阿満利麿
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