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ハイゼンベルクの顕微鏡-不確定性原理は超えられるか [本(物理/天文]

『ハイゼンベルクの顕微鏡』
石井茂(サイエンス・ライター)
日経BP社(2005)


近年、証明されたと話題の小澤の不等式を解説した本。

不確定性原理の二つの説明の混同。
量子力学的な粒子が本来持っているゆらぎと
測定によって生じる不可避な誤差と擾乱を数式の中で書き分ける。
それが小澤の不等式。

測定の誤差と擾乱とゆらぎを含んだ形に書かれている
ハイゼンベルクの不等式に
標準偏差の関与する項を付け加えたもの。

アインシュタイン:
理論があって初めて観測が可能になる。
理論がないとそもそも何を観測していいかわからないから。

量子力学を強く批判しつつもその理論家を
ノーベル賞に推薦し続けたアインシュタイン。

相間さんとは
"相対性理論は間違っている"と主張する人の略称。
ううむすると、"進化論は間違っている"はどうすれば……
"進間さん"かな?

観測対象と測定装置の境界は測定装置内部で
ミクロからマクロに変わる地点にありそこで波束の収束が起こる。
これが常識的な解釈と思う。

1997年8月の量子力学の会議
参加者にどの解釈を支持しているか

コペンハーゲン解釈27%
多世界解釈17%
ボームの解釈8%

だったらしい。

町田茂、並木美喜雄、荒木不二洋の観測理論の名称はMNA理論。
とう考えてもMNA理論が正しいと思うのだが……

・今日の一言(本文より)
物理学は物理学者には難しすぎる。
물리학은 물리학자들에게는 너무 어렵다.
Physics is too hard for physicists.
物理学对物理学家来说真是太难啦。

タグ:石井茂
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