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色彩の哲学(双書 現代の哲学) [本(脳科学]

『色彩の哲学』
村田純一(哲学)
岩波書店(2002)


色と認識の謎を考える良書。

キュッパース:
色彩は色がついて見える物質の属性では決してない。

色彩の世界は
同じものが異なって現れたり
異なったものが同じように現れたりする事例で満ちている。

形と大きさは視覚と触覚の対象となるが
色は視覚に固有の性質。

色は分子や原子まで分解すると語ることができないが、
形と大きさは語ることができる。
ただし、光などの素粒子は
形も大きさも語ることはできないと思う。

色彩は本質的に空間性を帯びた現象である。

回転すると色彩を帯びる白黒模様のベンハム・ディスク。
これって文房具として売ってないのかな?

近くの小さな音と遠くの大きな音をはっきりと区別している

時間は継起の秩序
空間は共存の秩序

カッツの色の様相
表面色、面色、空間色

ギブソンの三つの光とは、
物理エネルギーとしての光
視覚に対する刺激としての光
知覚情報としての光

発光現象と照明現象の空間構成の違い。

ギブソンの地上環境を構成する三つの基本要素は
媒質、物質、面。

・今日の一言(本文より)
Why is it that something can be transparent green but not transparent white?
透明なものが緑であることは可能だが白であることは不可能なのはどうしてだろうか。
투명한 초록색은 가능하지만 투명한 흰색이 불가능한 것은 어째서일까?
透明的东西可以是绿色但是不可能是白色,那是为什么?

タグ:村田純一
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