SSブログ

どこにでもいる「イヤな奴」とのつきあい方 [本(心理学]

『どこにでもいる「イヤな奴」とのつきあい方』
ジェイ・カーター(心理学)
集英社インターナショナル(2004)


原題:Nasty People
ただ嫌な奴を指摘するだけでなく、
読者の心の中の嫌な奴にも目を向けさせる良書。

相手の価値をおとしめる人、invalidator。
イヤな奴はコントロール・フリークだ。
人を自分の意のままに動かそうとする人間が嫌な奴なのである。

人は権利を主張することで
人は自分が何も成し遂げていないことを隠すことができる。

相手を人前で批判してはいけない。

嫌な奴対策。
イヤな奴たちにも自分の言葉や行為の責任を負うように仕向ける。
制裁は早ければ早いほどいい。
相手にもう一度同じことを言わせる。
その場の状況をそのまま言葉にする。

嫌の奴の代表がヒトラー。
ヒトラーは、
一兵士に過ぎなかったころには、
身に危険が迫っていた仲間の兵士の命を救ったりもしている。
ヒトラーは目の前で誰かを殺害したことは一度もなかった
ヒトラーは、血を見るのが嫌いで、軍の病院を訪問したことがないという。

☆☆☆☆☆
私が、最近考えていることにヒトラーと王莽の比較がある。
この二人は相当に似ている。

合法的に大衆の人気によって天下を取ったこと。
プロパガンダの天才。
ファッションにこだわるスタイリスト。
仕事中毒。
家族に対する愛情の欠如。
自分の私利ではなく国民のためと信じていたこと。
戦場に出たことはなく
そういう恐ろしい現場を直視できないこと。
奇妙な思いつきにこだわり、発明を好む。
ナチス親衛隊と九虎将軍。
秘密警察による独裁。
二人とも10年早く死んでいれば、
歴史上有数の英雄として美名が残ったであろうこと。
晩年は神経の病気の疑いがあること。

・今日の一言(本文より)
The small Hitlers are around us every day.
あなたの周りには常に小さなヒトラーが大勢いる。
당신의 주변에는 항상 작은 히틀러가 많이 있다.
你的周围总是有很多小希特勒。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。