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日本語は亡びない(ちくま新書) [本(英語学習]

『日本語は亡びない』
金谷武洋(日本語教育)
ちくま新書(2010)


トンデモ本への反論本。
あの本に反論本は不要と思うが……

日本語の神様志賀直哉。
なんとフランス語も話せないのに国語をフランス語にするように提案した。
最低だな。

麻生元首相の誤読問題の本質。
他人の書いた原稿をその場で初めて見て棒読みしているとわかること。
読字障害説もあるらしい。

"国境の長いトンネルを抜けると雪国であった"の英訳
The train came out of the long tunnel into the snow country.
ところがこの文を読んだ英語話者全員が、
上から見下ろしたアングルでトンネルをイメージしたという。

これは誤訳だということだと思う。
主語を I にしないと日本語と同じ意味にならないわけだ。
I saw the snow country when the train came out of the long tunnel.
が正しいのかも。

世界に主語がないと文が作れない言語は8つ。
英、仏、独、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、ロマンシュ

学校文法では動詞"来る"と"する"の語幹はゼロ。
語幹がない動詞だが、本当はKとSが語幹。

宮部みゆきの影響力:
火車:出資法と破産法の改正へ
理由:民法の短期賃貸借の保護制度の廃止
模倣犯:犯罪被害者保護法の成立

小説にこんな力があるとは驚きだ。

ただとんでも著者にありがちな自己テーマの過剰拡大が見られる。
欧米人が謝らないのはSVO言語だからというが、
そんな馬鹿なことがあるはずもない。

・今日の一言
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
국경의 긴 터널을 빠져나오니 설국이었다
穿过县界长长的隧道,便是雪国。
The train came out of the long tunnel into the snow country.

タグ:金谷武洋
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