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激動の世界はどこに向かうか-日中理論会談の報告 [本(哲学思想]

『激動の世界はどこに向かうか/不破哲三/新日本出版社/2009』
著者:日本共産党、物理学
評価:現状認識は面白いけど、共産主義はちょっとねえ。


共産党の認識。
地球上の資本主義の支配領域が縮小し、
資本主義の衰退とする。
また中国の成功は社会主義を目指す国の優越性を示すという。
そ、そうかあ?

金融危機と過剰生産恐慌の結合。
架空の需要を生み出す詐欺的仕組みがサブプライムローン。
いまや金融資産は実体経済の3倍、
資本主義は架空の需要を作り出す仕組みを持つ。

金融の信用制度は、
資本所有者は何もせず寄生的存在となるため、
資本の使用者は自分のお金でないので賭博的に行動する。

社会主義の目標は、
すべての生産手段と社会的な経済活動が、
社会の共同の所有と管理のもとにおかれること。
これはもう無理と判明しているような……

ソ連は生産の成果を目方ではかったので、
工場が重いものばかり作るようになった。
この生産性をはかる指標として市場のかわりが難しい。
結局、市場以外に競争の基準はないと思われる。

資本主義に問題あるというのは正しいが、
だから共産主義や社会主義がよいという証明はどこにもない。

自由共産党とでも名前を変えたら投票を考えてもいい。

・今日の一言
ソ連では生産の成果を目方ではかったので、工場が重いものばかり作るようになった。
소련에서는 생산의 성과를 무게로 평가하기 때문에 공장들이 무거운 것만 만들게 돼버렸다.
因为在苏联以重量来测量生产成果,所以工厂变得只生产笨重的东西了。
Factories in the Soviet Union came always to make heavy things because the results of production were measured on weight.

タグ:不破哲三
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