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「三国志」の迷宮-儒教への反抗有徳の仮面(文春新書) [本(東洋史]

『「三国志」の迷宮/山口久和/文春新書/1999』
著者:中国哲学史、清朝を中心とする中国近世思想史・文化史
評価:三国志にまつわる思想研究など


年少や少年は遊侠客無頼の徒。
単に若いという意味ではない。

鳥は木を選ぶが木が鳥を選ぶだろうか。
賢い鳥は木を選び、賢い臣下は主を選ぶ。
馬援みたいに主が臣下選ぶだけでなく、
臣下も主を選ぶわけ。

前から思っていたのだが、
歴史研究者の人間理解は底が浅いと感じる。
経済学と同じで人間をあまりに理性的な存在と見過ぎているのだ。
何かの判断について、
最善だからこうしたというような解釈をし過ぎる。
歴史学にも行動経済学のように、
感情を考慮した分析というのが必要と思う。
政治的な決断が個人の感情にもとづくことケースは、
かなり多いと思う。

・今日の一言
賢い鳥は木を選び、賢い臣下は主を選ぶ。
良禽择木而栖,贤臣择主而事.
Good bird will select its wood to rest, great man will choose his lord to serve
좋은 새는 좋은 나무를 택해 머물고, 어진 신하는 명군을 택해 힘을 다한다

タグ:山口久和
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