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レキシカル・グラマーへの招待-新しい教育英文法の可能性 [本(英語学習]

『レキシカル・グラマーへの招待』
田中茂範(応用言語学、認知意味論)
開拓社(2009)


コアによる新しい文法理論。良書。

語彙と文法は相互依存的である。
現在完了形は、haveの拡張使用。
コアとは文脈に依存しない動詞本来の意味。

原型不定詞を使う使役動詞と知覚動詞。
to不定詞でないのはtoだと未来を意味してしまうため。

must と have to の違い
must:どうしてもしなくてはならない、他に選択肢はない
have to:することになっているのでしなくてはならない

形が同じであれば共通の意味がある。
現在分詞と進行形の共通の意味とは、
-ingは目の前の動作を描写し、
観察可能で未完結であるということ。

willの使用は不確定性が前提。
willの用法に単純未来などはない。
なるほどそれで不確定な一般法則においては、
現在形でなくwillを使うわけだ。

手段のbyの後ろの名詞は無冠詞、
道具のwithの後ろの名詞はa。

前置詞のコア。
of:切っても切れない関係を表す、出所と帰属
with:時間的継続性
on:ピタッと接している・専門性のある関連
about:漠然と周辺
at:一過性
about:散漫さ
by:動作性
as:天秤、二つの対等を示す

asって音的にも意味的にもisと関係があるような気がするけど、
無関係なんだろうか?
イメージとしても天秤よりも、鋳型のような印象がある。

言語学のhave空間と、
脳科学の頭頂葉のリーチング・ディスタンス、
ペリ・パーソナル・スペースとの関係はあまりに明白だ。
そしてこれが日本語のこそあどや、
that、this、here、thereに結びつくのだ。

・今日の一言(例文より)
There is more to it than that.
それにはもっと深いわけがある。
거기에는 더 깊은 사연이 있다.
有更深奥的理由。

タグ:田中茂範
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