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科学の世界と心の哲学-心は科学で解明できるか(中公新書) [本(脳科学]

『科学の世界と心の哲学/小林道夫/中公新書/2009』
著者:哲学、デカルト
評価:前半はいいけど、後半はちょっと……


アリストテレスの自然学は、
自然の基盤は指示詞で直示される具体的個物とした。
デカルトの省察の目的はアリストテレス体系の解体。

科学思考の基本。
科学的作業においては"直接目で見ればわかる"や
"実際に体験してみれば納得できる"は意味をなさない。
これは一般人には理解できていないことが多い。

・気になった点
消去的唯物論は常識を科学理論とみなして、
退行的理論として消去されるべきという点で間違っているという。
……センスデータと素朴心理学を混同しているような。

脳の構造や身体や環境から統語論的構造など発見できない。
……発見できると思う。
図と地の関係や脳の腹側ルートと背側ルートの関係だし、
前頭葉と後部連合野との関係などが文法構造に対応している。

脳科学者は理論を開発しその妥当性を疑うことができるが
その懐疑は理論からはみ出し、それにより説明できない
……これは科学における説明の意味を間違っている。

心という存在は
脳と身体と環境世界とが一つになったシステムであることを意味しない
……いえそれが正しい解答ですけど。

・今日の一言
科学的作業においては"直接目で見ればわかる"や"実際に体験してみれば納得できる"は意味をなさない。
과학적 작업에 있어서는 "직접 자기 눈으로 보면 안다"나 "실제로 체험해 보면 납득할 수 있다"라는 말은 의미가 없다.
在科学的研究中,"亲眼看就明白"或着"亲手做就领会"的事情是没意义的。
There is no sense, such as "You can understand when you see it directly." or "You will agree with me if you actually experience it.", on scientific work.

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