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戦国の作法-村の紛争解決(講談社学術文庫) [本(日本史]

『戦国の作法/藤木久志/講談社学術文庫/2008』
著者:日本中世史
評価:中世の村と紛争の深層を知る


決戦は言葉戦いから始まる。
敗れると軍隊は戦わずして崩壊した。
戦いの前にお互いの主張を戦わせることが実際の効力を持つのだ。

グリーンランドイヌイットの裁判の太鼓合戦
村人が見守る中で紛争の当事者がお互いにくたびれ果てるまで
太鼓の伴奏に合わせて罵りの歌を交わし続ける。
解決には何らかのエネルギーの発散が必要なのだろう。

有事に解決のための生け贄になる人たち。
贖罪のいけにえに求められる両属性。
共同体の外にありしかも共同体の一部をなしていた存在。
それが乞食である。
民話の物くさ太郎は村のための犠牲になる存在であった。

・今日の一言
中世の村では有事の生け贄にするために乞食を養っていた。
Medieval villages fed beggars to be sacrificed for an emergency.
중세의 마을에서는 큰 일이 생겼을 때 희생물로 하기 위해서 거지를 부양하고 있었다.
在中世纪的村庄,为了在非常时刻需要替身的时候,而抚养着乞丐。

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