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フェアトレードの冒険-草の根グローバリズムが世界を変える [本(世界事情]

『フェアトレードの冒険/ニコ・ローツェン、フランツ・ヴァン・デル・ホフ/日経BP社/2007』
著者:オランダの支援団体ソリダリダード代表、マックスハベラーとアグロフェアの創立者
評価:面白い。神父とボランティア青年の公正貿易の闘いの物語


フェアトレードの方法は二つ。
独自ブランドか品質保証ラベルか。

マックスハベラーとは?
インドネシアで人々の権利を守るため奔走したオランダ人主人公。
エドワード・デッカーの小説より。

コーヒーの有機農業。
ヘクタールあたり収穫量が5袋から12袋に。
ただし有機農業は最初の数年は利益が出ない。

フェアトレード運動はまさに闘いである。
オランダで大企業の抵抗に根を上げたニコが、
メキシコのフランツに連絡する。
すると、いったい何人死ぬほどの苦境なのかと返される。
メキシコではフェアトレードへの復讐で37人の死者を出しているのだ。

フェアトレードは慈善事業ではない。
生産者は貧困に怒っているのではなく、
不公平に怒っているのだ。
生産者と消費者が対等な立場でありたいのである。

生産者の収入のため消費者に出費を求めるのは難しい。
品質のよいものを作り、
大企業の中間搾取を減らすことで収入を得るのである。

フェアトレード商品は、
生産者への公正な料金であるだけでなく、
エコロジー製品であることも特徴だ。
前者は地理的な公正貿易であるが、
後者も世代間に関する公正貿易なのである。

著者の最後のまとめ。
フェアトレードはまだ始まったばかりだ。
やるべきことはまだたくさん残っている。
闘いの道は長いのである。

この本はこちらを読んで、貧困と闘う人を知るため読みました。
良いニュースです、「貧困の終焉」が可能であることが証明されました。悪いニュースです、それにはお金がかかります(スゴ本)

・今日の一言
フェアトレードはまだ始まったばかりだ。やるべきことはまだたくさん残っている。
Fair trade has just started. There is much left to be done.
공정거래(fair trade)는 막 시작됐다. 해야 할 일은 아직 많이 남아있다.
公平贸易是刚刚开始的。应该做的事还有很多。

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