SSブログ

戦国の世-日本の歴史〈5〉(岩波ジュニア新書) [本(日本史]

『戦国の世-日本の歴史〈5〉/今谷明/岩波ジュニア新書/2000』
著者:日本中世史
評価:日本の変革期を簡潔に知る良書


古墳と戦国城郭という二つの大建築は、
国家の創成と再編成期を示す。

戦国からの変化。
南北朝まで一日二食で朝夕のみ。
寺院の非時というおやつが昼飯へ。
家には天上板が出現した。
武器としての槍の発明は南北朝より。
戦国期は荘園制から村町制への転換の時代。
守護大名は荘園領主を通じての支配だったが、
それが直接的支配へと変化するのだ。

内藤湖南は応仁の乱以前の日本は外国のようなものという。

船舶輸送の拡大。
1445年の兵庫港の入出船は5000-6000艘。
ドイツハンザ時代のリューベックの10倍以上だった。

今川氏の食客伊勢宗瑞は北条早雲となる。
将軍義澄の指示による将軍家の復仇行為、茶々丸の追跡のため。
伊豆討入りは大義名分を持った建国だったのだ。

秀吉の野望。
長久手で家康に敗れ秀吉は将軍になれず。
天皇の代官関白となる。

豊太閤三国処置計画。
二年後に天皇を北京にという無謀なもの。

兵農分離と刀狩りの意味。
武士か農民の択一を迫ること。身分の明確化である。

16世紀末の日本は世界一二を争う経済大国だった。
銀の生産量が多く世界における貿易大国だったのだ。

女戦国大名、駿河の寿桂尼、播磨の洞松院尼の話も面白い。

・今日の一言
応仁の乱以前の日本は外国のようなものだ。(内藤湖南)
Japan before turmoil of the Onin war is a sort of a foreign country.(Naito Konan)
오우닝의 란(亂) 이전의 일본은 외국 같았다. (나이토 코난)
应仁之乱以前的日本简直是外国。(内藤湖南)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。