SSブログ

中国農民の反乱(講談社+アルファ文庫) [本(中国事情]

『中国農民の反乱』
清水美和(東京新聞編集委員、北京特派員)
講談社+アルファ文庫(2005)


中国の農村では何が起こっているかを知る良書。

革命家毛沢東の恐るべき言葉。
"誤りをただすには度を越さなければならず、
度を越さなければ誤りはただせない"
時に時代を動かすの行き過ぎた行為である。

中国語の新語。
土律師:農民を助ける弁護士。
土皇帝:農村の既得権を手中に収めた共産党幹部。
農民領袖:党幹部に対抗する農民のリーダー。

中国の教育状況の悪さ。
北京に来た出稼ぎ者の子どもは公教育を受けられない。
それでも連れてくるのは故郷でも満足な義務教育がないため。
90年代に中学校を卒業できたのは57.71%しかいない。
その農村では学費稼ぎのため児童が爆竹作りし、爆発事件も起きた。

不気味な宗教ブーム。
世界最大の玉石仏、玉仏苑。
宗教的背景は全くなく観光のためであるという。
こうした土廟ブームが至る所であるらしい。

中国は国土は広いが農地は少ない。
中国の一人当たり耕地面積は世界平均の1/2以下。
日本や韓国ですらその数倍あるという。

にもかかわらず農民は多い。
都市化の水準は、中国30%に過ぎない。
世界平均45%で、発展途上国平均ですら40%なのだ。

・今日の一言
矫枉过正,不偏就纠正不过来。(毛泽东)
誤りをただすには度を越さなければならず、度を越さなければ誤りはただせない。(毛沢東)
잘못을 바로잡고 너무 지나쳐도 돼. 적당히 하면 잘못을 바로잡을 수 없어.(모택동)
Exceed the proper limits in righting a wrong! Reasonable actions cannot correct a mistake! (Mao Zedong)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。