SSブログ

心と遺伝子(中公新書ラクレ) [本(生物学]

『心と遺伝子/山元大輔/中公新書ラクレ/2006』
著者:行動遺伝学
評価:行動と遺伝子の関係を知る

肥満一位は西サモア。肥満率6割以上らしい。
アメリカは2割だそうで、西サモアって一体!?

座る時間と歩く時間が体重を決める。
体重で行動を決めるわけではない。
太っているから歩かないのではなく、
歩かないから太っているのだ。

順遺伝学:突然変異の個体の原因遺伝子を特定する。
逆遺伝学:遺伝子を破壊して何が起こるか調べる。
これが遺伝学の方法。

『暴力はどこからきたか/山極寿一/NHKブックス/2007』
著者:霊長類社会生態学、人類進化論
評価:ゴリラに見る暴力の制御方法

ゴリラは優しい動物だ。
著者はゴリラに突撃され体当たりされた。
ところが怪我一つしなかった。
直前で減速してそっと倒したからである。

動物が持つインセスト回避。
これは生存能力の劣る子どもを避けるというより、
性的な競合を弱めるためではないかという。

ニホンザルのボスは有利か?
京都大学ニホンザル放飼群をDNAでの父子判定すると、
高順位より低順位のオスの方が子どもが多かったという。
何のために順位があるんだろうね。

人類が狩猟するようになったのは意外に遅い。
初期人類は狩猟をしなかった。最初の石器は狩猟と無関係という。
武器を使って狩猟は、40万前の槍からである。
おそらくそれまでは死体の肉しか食べなかったのだと思う。

人類の特徴は言語や二足歩行だけではない。
仲間と食事を分け合うというとも特有である。
この行動が社会性を生むのだろう。

『人類の足跡10万年全史/スティーヴン・オッペンハイマー/草思社/2007』
著者:DNA研究
評価:人類の拡散の歴史

チンパンジーの狩りはライオンより成功率が高いらしい。
これは意外だ。

グールドによると、
モンゴロイドに軽度のネオテニーが見られるという。
幼形保有、ペドモルフィーと呼ぶ。

虎を殺しては駄目で牛を屠殺してよいのはなぜか。
生物学的多様性や変異を保つためと答えるらしい。

うーん、この理屈じゃ、
双子や三つ子は同じ遺伝子だから殺していいことにならない?
あんまりデキのいい解答じゃないと思う。

『これでナットク!植物の謎/日本植物生理学会/講談社ブルーバックス/2007』
著者:日本植物生理学会
評価:学問的な問答集

メンデルのデータはきれいすぎると主張したロナルド・フィッシャー。
後に追試した三人の研究者もメンデルと同様の結果を出した。
メンデルは別にズルしたわけじゃなかったわけ。

四つ葉のクローバー。
五つ葉、六つ葉、七つ葉も自然にある。
遺伝子操作すれば百葉も可能らしい。
百葉のクローバー……気持ち悪いです。
ちっとも嬉しくないです。

茎の成長しているヒマワリは太陽の方を向く。
花を咲かせた後は向きを変えない。
名前の通り日を向くわけだ。

・今日の一言
発声の基本は体に共鳴させることだ。
The basis of voice production is to make a body resonant.
발성의 기본은 몸에 공명시키는 것이다.
发音的基本是让身体共振。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。