SSブログ

ウェブ炎上-ネット群集の暴走と可能性(ちくま新書) [本(社会心理学]

『ウェブ炎上』
荻上チキ(メディア論、テクスト論)
ちくま新書(2007)


ネットにおける流言のメカニズムを知る良書。
炎上例多数。

・確証バイアス
自分の先入観を補強する情報ばかり集めること。
・セレクティブメモリ
印象深い記憶のみ強調されること。

結果として偏った知識が生まれる。
日本の少年犯罪が増加して感じられるのは、
これらのためといってよいだろう。

ネットはアーキテクチャで理解する。
ネットの持つ構造そのものが権力として機能する。
Googel八分など。

オルポートとポストマン
流言の量は重要性と状況の曖昧さの積に比例する
Rumor=importance×ambiguity

大澤真幸のコミュニケーションの二段の流れ
マスコミの影響力は個人の意見や態度を変えるのではなく補強する
重要度が変化するのである。

ベルリンの壁の崩壊の要因になったデマ。
ニュースの誤報を聞いた民衆がブランデンブルグ門に殺到したのだ。
これも意外。
民衆の力というより偶発的なものだったわけか。

2ちゃんねるユーザーの調査
19歳以下20%
20代  15%
30代  30.7%
40代  21.9%
50代  8.6%
60歳以上3.9%

予想より年齢層が高い。
この3.9%に麻生太郎が入ってるわけね。

著者のインターネットの見方。
インターネットで起こっていることは、
これまで起こってきたことの変形である。
特別な新しいことが起こっているわけではないわけだ。

著者のホームページはこちら
■荻上チキ『ウェブ炎上』(ちくま新書)発売記念ページ(荻上式)

タグ:荻上チキ
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。