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[特集]中国人を知る5冊 [本(中国事情]

ハンロンの剃刀、というものがあるらしい。
"無能で説明できる現象に悪意を見出すな"

日韓中の外交問題では、ハンロンの剃刀を忘れてはならない。
日韓中の外交問題は90年代以降、激しくなる。それはなぜか?
中国と韓国に世論が登場したからである。
それまで両国は世論に力がなかった。
だから日本政府はそれぞれの政府と交渉すればよかった。

ところが世論が登場すると、
それぞれの政府は世論に合わせて動くようになる。
中国政府も韓国政府も特別な意図があるわけでなく、
世論との関係でそのようにしか行動できないだけである。

"無思慮で説明できる現象に悪意を見出すな"

ところがどうも日本政府は相手政府を見て、国民を見ていないようだ。
今、日本政府に必要なのは、
日本とはどのような国であるかを中国人に正しく伝えることである。

では、その前にまず中国人についてよく知ろう。
ここに中国人を知ることができる良書を5冊挙げることとする。

『中国=文化と思想/林語堂/講談社学術文庫/1999』
著者:作家、古代中国音韻学、言語学、比較文学
まさに中国論の古典。
さまざまな角度から中国人を描き出した名著である。

『日・韓・中 三国の比較文化論/王少鋒/明石書店/2000』
著者:社会学者
三ヵ国の比較論であるが、中国人だけあって中国人の分析が優れている。
共通部分と違う部分が客観的に比較される良書である。

『中国人の心理と行動/園田茂人/HNKブックス/2001』
著者:比較社会学、現代中国研究
客観的な研究データを元にした信頼できる本である。

『中国人の面子/江河海/はまの出版/2000』
著者:出版社編集主任、連続ドラマの脚本
法無き世界の力学である面子を余すところなく描き出す。

『紅葉の想い/趙静/柳原出版/2003』
著者:中国語教師
日本と中国を言葉と習慣から比べる。イラストが可愛らしい。

・今日の一言
無思慮で説明できる現象に悪意を見出すな。
Never attribute to malice that which is adequately explained by indiscretion.
무사려로 만족스럽게 설명할 수 있는 것을 악의로 돌리지 말라.
永远不要把可以用鲁莽来充分说明的行为归因为阴谋。


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