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儒教成立史の研究 [本(東洋史]

『儒教成立史の研究/板野長八/岩波書店/1995』
著者:中国思想史
評価:後漢まで儒教史の研究・良書

韓非は商鞅の法術と老荘の無為を総合したもの。
戦国の思想というのは、さまざまの思想が並立したというより、
時代ごとに縦に連なるもの。
以前の思想を受けて発展しているのだ。
戦国時代の長さを考えれば当然である。
孔子、墨子、老子、荘子、韓非子、荀子なども、
対立するというより、
孔子⇒墨子⇒老子⇒孟子⇒荘子⇒荀子⇒韓非子というような ※順不同
思想の弁証法的発展を見る方が適切なのである。
横の対立より縦の継承が重要だ。

劉歆の秀への改名は予言書に関係ないという。
まず劉歆は図讖を信じていなかった。
讖は成帝は哀帝以降に登場したが、劉向父子は讖に言及しない。
道士の西門君恵の讖言により劉歆が決起するが、
これは天文讖記であって図讖ではない。

劉秀即位の予言を知って劉歆が改名したのではなく、
劉歆を即位させるために、その予言を広めたのが真相のようだ。

高祖は巫を京師の集め祭るべき神を定めた。
巫の統率者として巫の最高権威となった。
県に公社を設けて信仰を君主に向かわしめたのである。
皇帝の位にはこうした宗教司祭としての側面も強いのだ。

前漢末の讖書の名前
春秋讖、詩讖、孔丘秘経、
河図会昌符、河図赤伏符、河図合古篇、河図提劉子、
春秋元命包、天官歴包元太平経、
酪書甄曜度、孝経鉤命決、春秋演孔図

怪しい魅力がある。
図本が多い。ほとんどは図解本か。

『四川の考古と民俗/クリスチャン・ダニエルス,編/慶友社/1999』
著者:中国の技術史
評価:図版の多い資料

投剣=擲剣
跳舞=アクロバット
舞風車=連続後方宙返り

『麺の文化史/石毛直道/講談社学術文庫/2006』
著者:世界の食べ物と調理法。文化人類学、農学博士
評価:中国、日本、韓国、ベトナム、チベット、イタリアの麺の歴史

古代中国語では、"麺"は"餅"の一種。
漢字の意味が違うわけ。

世界で一番即席麺を食べているのが韓国人。
せっかちな韓国人らしい。性格に合っているんだと思う。

・今日の一言
韓国人は即席麺が好き。
South Koreans like instant noodles very much.
한국인은 인스턴트라면을 좋아한다.
韩国人很爱吃方便面。

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