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祖先の物語 [本(生物学]


『祖先の物語(上)/リチャード・ドーキンス/小学館/2006』
『祖先の物語(下)/リチャード・ドーキンス/小学館/2006』
著者:生物学者
評価:最新の生命史を今から遡る。良書

過去に遡り分岐した生命と出会う。
人類が生命の起源まで遡ると、出会いは40回になるらしい。

テンプルトンによると、人類の出アフリカは3回。
170万年前の原人と、15-18万年前と84-42万年前。
また5万年前にアフリカへ里帰りしたという。
一度アフリカに戻ったというのが面白い。

ジョン・グリビンとジェレミー・チャーファスの大胆な仮説。
華奢型アウストラロピテクスからチンパンジーが、
頑丈型アウストラロピテクスからゴリラへ進化した。
人類とチンパンジー、ゴリラが予想よりも近いのかもしれない。

類人猿もアフリカとアジアを里帰りしたかもしれない。
2000万年前にアフリカからアジアへ移動し、
オランウータンの先祖になり、その一部がアフリカに戻ったというのだ。
人類祖先がずっとアフリカにいたとすると、
出アフリカが6回も必要となりかえって変なのである。

著書の有名な著書 『利己的な遺伝子』は、
"協力し合う遺伝子"でもよかったという。
内容的には同じだからである。

クジラに最も近縁なのはカバ。
ジュゴンとマナティーに最も近縁なのはゾウ。
どうやって進化したんだろう。
島が少しずつ沈んで海に適応したとかいうことだろうか?

衣類の発明は72000±4200年前、
アタマジラミとコロモジラミのDNA分析でわかる。
衣類の発明とともにシラミが進化したからだ。

収斂進化の例。
眼は40-60回発明された。
反響定位は4回は進化した。
コウモリ、ハクジラ、アブラヨタカ、ドウクツアナツバメである。
羽ばたき飛行は4回だ。昆虫、翼竜、コウモリ、鳥類。

原著の写真はオールカラーらしい。
原著の方が面白いかも。

・今日の一言
利己的な遺伝子は協力し合う遺伝子である。
The selfish gene is a gene which help with each other.
이기적인 유전자는 서로 협력하는 유전자이다.
所谓利己基因是互相帮助的基因。

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