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日本宗教史(岩波新書) [本(哲学思想]

『日本宗教史/末木文美士/岩波新書/2006』
著者:仏教学、日本思想史
評価:仏教と神道の関係がわかる・まとまっている

死者が身近にいるという感覚は近代より。
死者のケガレが恐れられなくなってから。
死体=伝染病という意識があると、難しいわけだ。

神仏関係の4パターン
・迷える神を仏が救済する
・神が仏教を守護する
・仏教影響下の新しい神
・神は仏が衆生救済のために姿を変えて現れたもの
こうして対立なく、とけ込んだわけですね。

日本伝来の多神教は寛容という主張は不可解。
キリシタン弾圧の残忍さを見よという。
まあ、残酷さと宗教は関係ないわな。

『がんばれ仏教!/上田紀行/NHKブックス/2004』
著者:宗教人類学者
評価:お寺を地域社会の復興のポイントにする・良書

文化活動や学校など多彩な活動に目覚めた僧侶たちの話。
もともと、お寺は学校であり、病院であり、芸術の場でもあった。
本来の姿に戻ろうということ。

お寺はNGO設立に便利らしい。
そのままお寺を事務所にできるから。

なぜ僧侶は世襲するのか。
子どもに跡を継がせないと住職の死後に、
妻や家族がその寺から出なければならないため。
これは困った問題だ。

『東洋の理想/岡倉天心/講談社学術文庫/1986』
著者:美術史家、思想家
評価:仏教美術史

中国の故事について微妙なケアレスミスが多い。
インドに詳しい。


『禅とは何か/鈴木大拙/角川文庫/1999』
著者:仏教哲学者
評価:初期の作品とのことで、後のものよりインパクトが弱い

宗教革命のルーテルは友人と一緒に散歩中に、
その友人が落雷で死んだらしい。

仏教は生きて進展増大するもの。
小乗の羅漢から大乗の菩薩へ。
菩薩は座禅だけでは駄目で、
人のためになることをしなければならない。
それが大悲="目的を考えない慈悲"に至るのだ。

『ブッダ論理学五つの難問/石飛道子/講談社選書メチエ/2005』
著者:インド哲学、インド論理学イヤーヤ学派
評価:ピンぼけ本・"方便心論"と"ニヤーヤ・スートラ"の解説

論理学の理解が変。


『十牛図/上田閑照・柳田聖山/ちくま学芸文庫/1999』
著者:宗教哲学者
評価:西洋の現象学、実存哲学や西田哲学から、十牛の学びを考察

かなり難解。


・今日の一言
お寺は地域社会発展に役立つ。
Temples are useful for promoting community development.
절이 지역사회 발전을 위해서 도움이 된다.
寺院对发展社区是很有用的。

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