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言葉の意味は体で感じるもの [本(言語学]

『数学に感動する頭をつくる/栗田哲也/ディスカバー/2004』
著者:国際数学オリンピックを目指す生徒を教える数学の先生
評価:数学の素質とその鍛え方がわかる良書

数学に強い生徒の特徴。
小学校低学年で公文式をしていた。
ピアノか囲碁将棋が趣味である。
勉強は熱中型で毎日こつこつではない。
自己管理ができず字が下手。
だそうな。

のびる子は頭の中でのイメージ能力と、
構造化された記憶への位置づけ能力が高いという。

イメージ力の訓練として、できるだけ頭の中で考え、
紙にかかないのがよいらしい。
一度解いた問題も、紙を使わず頭の中でできるまで繰り返すのである。

言葉の循環の問題。
言葉の意味を質問すると、循環が起こる。
石を辞書でひくと「岩より小さく砂より大きな鉱物質の塊」とある。
では岩は何かというと「石の大きなもの」となって、
いつまでも答えが出ず循環するわけである。

言葉の意味は身体運動感覚が基準である。
石と岩の違いは、
石は「投げられる」が、岩は「投げられない」ということ。
子どもに「石って何?」と聞かれて、
「岩より小さく砂より大きな鉱物質の塊」と答える。
「岩って何?」と聞かれて、
「石の大きなもの」と答える。
「石と岩ってどう違うの?」と聞かれれば、
「投げられるのが石、投げられないのが岩」と答える。
「投げるって何?」と聞かれれば、
「ほら、こういうこと」と実際に石を投げて見せ、
「やって見ればわかるよ」と子どもにも投げさせる。
すると、石と岩についての循環が止まるのである。
意味を答えるには、身体運動になるまで言い換え、
最後にその身体運動をやって見せることで説明が終了するのである。

もちろん、人によって投げられる大きさが違うが、
それは言葉の意味というものは、本来一人一人意味が違うものを、
共通するものと仮定して使うものだからである。

『数式を使わないデータマイニング入門/岡嶋裕史/光文社新書/2006』
著者:総合政策、経営学
評価:オタクっぽい説明が奇妙な本

ある意味、帰納法の説明なんだが……当たり前過ぎる一般論。

『行動経済学-経済は「感情」で動いている/友野典男/光文社新書/2006』
著者:行動経済学、ミクロ経済学
評価:経済学になっとらんわ! 認知科学実験選集

人間の判断がいかに合理的でないかを示す実験一覧。

・今日の一言
言葉の意味は体で感じるもの。
Meaning of words be felt with your body.(◎)
말의 의미는 몸으로 느끼는 것이다.(◎)
语言的意义是由身体感觉的。(◎)


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