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競争やめたら学力世界一(朝日選書) [本(教育]

『競争やめたら学力世界一/福田誠治/朝日選書/2006』
著者:教育学、比較文化
評価:学力世界一のフィンランド教育の秘密・教育者必読の名著

フィンランドは学力世界一。その秘密は何か?

・授業方針
フィンランドは、1985年にレベル別クラスを止めにした。
というのも、低学力クラスは、
社会経済の低い階層の男子生徒ばかりになったためである。
すなわち、学力の低さは社会条件の問題だということであり、
レベル別クラスの意味がなかったのである。
実際、レベル別クラスの教育制度を持つ国はすべて成績が低い。

かわりに成績不振者には補習を組み、
高度に個人別指導を取り入れて対応する。特別学級は編成しない。

一斉授業はほとんどなくたいていグループ授業。
テストもあまりなく授業時間数も世界最低という。

・教師の質
教師の質の確保に配慮。教師に修士号獲得を義務づけている。

・教師の権限
教師の権限が大きい。
教材、カリキュラム編成、授業内容を決められる。
国際比較でも、
学校の学習管理について裁量が大きい国が成績がよいという。
また、学校は教師の出来不出来を公表しない

・教師の負担の少なさ
1クラス24人まで。教師一人45分授業を週に15~23時間。
日本の勤務時間年2500に対し、フィンランドは約半分の1300。

私の見るところやはり、
最高でも24人という少人数学級の影響が大きいと思う。

"ゆとり教育"と称した教育の切り捨ては論外。
日本はもっと教育に予算を投じるべきである。

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