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教育:思考のフロンティア [本(教育]

『教育:思考のフロンティア』
広田照幸(教育社会学、教育史)
岩波書店(2004)


教育の問題と基本構造を知る良書。

生涯教育と生涯学習の機会充実は、
機会配分の公平さの点で逆進性を持っている。
生涯学習は余裕のある人しか参加できないからだ。

高学歴志向が弱まっているのは高校卒層と一般労働者層。
高学歴な人たちはその志向は減っていないのだ。
学歴による階層が固定されつつあるのだ。

アメリカのチャータースクール。
白人中産階級の親が
資金不足の公立学校から逃げ出す支援になってしまった。
ドロップアウトする人たちでなく、
一部のエリートを助ける結果になったのだ。

矢野真和は、
高校までのカリキュラムは非常によくできているが
社会で正しく評価されていないと嘆いている。

これは教育を他の国との比較で見るという視点が、
マスコミに欠けているからだと思う。
諸外国と比べれば、
日本の初中等教育がいかに優れているのかわかるのだが……

『公立小学校の挑戦』
志水宏吉(学校臨床学、教育社会学、教育学)
岩波ブックレット(2003)


松原市立布忍小学校の話。資料。

布小の成績の高さの秘密。
いろいろとあるが、結局、低学年で毎日1時間、
高学年で一時間半の家庭学習を実行していること。
俺、小学校の頃、家で勉強した覚え全くないけど。
今の子どもって勉強熱心だな……

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