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持続可能な福祉社会(ちくま新書) [本(日本の問題]

『持続可能な福祉社会/広井良典/ちくま新書/2006』
著者:医療経済論、社会保障論、科学史、科学哲学
評価:相変わらず読みにくいが内容は深い

戦後日本人は会社にひきこもっていたが、
若い世代には意外に社会貢献の思いが強いという。
古い価値観に変わるものを探しているのである。

前期高齢者に賃金労働とリタイアの中間的な形態を作るという。
それはある種のボランティアやNPOかもしれない。

北欧諸国は女性の就業率が高い。
その大部分は公務員で、ほとんどが福祉関係である。
男女で職業内容がはっきり分かれている。
男女が平等でも、区別ははっきりと現れているのだ。

これは、日本で女性の社会進出が低く、
福祉関係が弱いこととぴったりかみ合っている。

日本の女性って世界と比べると本当に弱いと思います。

所得の再分配から資産の再分配へ
若者年金のため相続税の強化するべき。
経済格差を親から子へ引き継がせないためにも。

著者は、鎮守の森・お寺・福祉環境ネットワーク、
といった動きをしているらしい。

『憲法「押しつけ」論の幻/小西豊治/講談社現代新書/2006』
著者:日本政治思想史、日本法制史
評価:国民主権と象徴天皇は日本人の発案・なるほど!

国民主権と象徴天皇は憲法研究会から生まれた。
日本国憲法は、
明治以来の日本の伝統的デモクラシー思想が結実したもの。
現行憲法は自由民権期憲法構想の精髄が表現されているという。
この新しすぎる憲法の運命はどうなることか……

『市民自治の憲法理論/松下圭一/岩波新書/1975』
著者:政治学者
評価:国家統治から市民自治の基本法へ

憲法は、法律命令および行政行為のそれぞれを、
個別に点検する批判準則でもある。
市民自治の憲法として読むことで新しい社会を目指す。

日本は中央集権が強すぎるよね。
歴史的に見ても、
明治まで、日本は中央に権力が集中したことはほとんどなかった。
現在の形はそれほど安定した体制ではないかもしれない。

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