SSブログ

説教の歴史:仏教と話芸(岩波新書) [本(仏教]

『説教の歴史:仏教と話芸』
関山和夫(国文学、仏教文学、近世芸能)
岩波新書(1978)


落語や講談の源流としての説教
講談史上の有名人はみな元僧侶

説教の五段法。
讃題、法説、警喩、因縁、結勧
はじめシンミリ、なかオカシク、おわりトウトク
袈裟落とし。
クライマックスで説教者の肩から袈裟が聴聞者の頭に落ちる演出

売談僧
行基の説教
説教師というものは顔の美しいのがよい。枕草子
一声、二節、三男
説教師はスタータレントで、宮廷女房のアイドル

澄憲法印1126-1203、説教の名手、
叡山を降りて結婚、天台僧、九男一女をもうける、
万人が涙をぬぐいながら聴いた
九条兼実も心酔
澄憲の子、聖覚1167-1235、親子ともに富楼那尊者の再来とされる、
安居院流説教を作る。平家物語の冒頭もその系統

三井寺派の定円の説教
琵琶法師は説教の変形
和讃の四句一首の形式は親鸞の苦心の結晶
話し手になる前にまずすぐれた聞き手になれ。蓮如
蓮如。講という組織を作る

無住一円1226-1312。禅僧、八宗兼学
我が身は泥、我が言葉は蓮花
安楽庵策伝1554-1642、不世出の咄上手『醒睡笑』
浄土宗西山派流のマンダラ絵解き

怪談噺の確立者。林屋正蔵1781-1842
人情噺の完成。三遊亭円朝1839-1900
説教と講釈の区別
落語の祖、安楽庵策伝。講談の祖、赤松法印
阿呆陀羅経
服部三智麿。愛馬に乗って説教の旅。最初に自家用車を持つ
亀田千巌『大原問答談叢』

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度4/5

これはとても面白い。説教ってエンターテイメントだったのね。

・今日の一言(本文より)
澄憲のはなしは、まるで泉のように舌の端から湧き出る。ひとたび高座に座れば、大勢の聴衆がいっせいに耳をすまし、しかも澄憲の説教により耳が清められてしまう。
조겐(澄憲)의 이야기는 마치 샘처럼 혀 끝에서 솟아 나온다. 조갠(澄憲)이 한 번 상석에 앉으면 많은 청중들이 일제히 귀를 기울이고, 게다가조겐(澄憲)의 설교는 귀를 깨끗이 해준다.
澄宪的讲经像泉水一样从舌尖涌出来。一旦他登上讲台,大批听众便会一齐聆听,并且通过澄宪的说教来净化他们的心灵。
Choken's stories gushed from the tip of his tongue just like water from a spring. Once he sat on the dais the entire audience would start listening intently all at once, and in addition their minds were cleansed by his preaching.

タグ:関山和夫
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。