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千年帝都 洛陽:その遺跡と人文・自然環境 [本(東洋史]

『千年帝都 洛陽:その遺跡と人文・自然環境』
塩沢裕仁(中国の歴史地理、考古学)
雄山閣(2010)


現在の洛陽は人口600万人
市街地は140万人

洛陽盆地は3600km3
明堂は霊台の東80m、辟雍は明堂の東150m

光武帝陵と霊帝陵は見解が分かれている。
著者は現在の黄河に近いものは北ぎ孝文帝のときの祭壇と見る
劉家井大墓こそ光武帝陵、水経注に符号する
現在は桓帝陵と見なされている

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度3/5

『後漢魏晋南北朝都城境域研究』からの再録も多い
光武帝陵がいまだに確定していないのに驚き。

・今日の一言(本文より)
洛陽は緑地も比較的に多く、河川には川原石が転がっており、水質も良好で地下水も豊富である。
낙양은 수도에 어울린 조건을 갖추고 있었다. 낙양은 녹지도 비교적 많고, 하천에는 돌이 많고, 수질도 좋고 지하수도 풍부하다.
洛阳绿地也比较多,河川有河滩石,水质也良好,地下水也丰富。
In Luoyang there is comparatively a lot of green space, many stones in the rivers, the water quality is good and groundwater is abundant as well.

『後漢魏晋南北朝都城境域研究』
塩沢裕仁(中国の歴史地理、考古学)
雄山閣(2013)


漢代での城外における自然聚落の展開

城内の二十四都亭、城外の十二都亭=門亭

張衡の洛陽認識。東京賦。
伊川盆地を除く六関の内部が洛陽、東西60km、南北30kn
後漢中期以降、伊川盆地も洛陽盆地と認識

伊川盆地の広成苑と上林苑は皇帝の狩猟の地だが、
飢饉時には貧民のための公田に

洛陽盆地は洛陽以外に県が八県、さらに郷や聚、亭、城も多数
税役徴収権が認められないのが聚
八関内空間は非常に密度の高い空間
馬市や南市など大城外に設置
洛陽城の面積は建康の二倍以上、人口は百万といわれる
城外の商業区や居住区も確認

☆☆☆☆☆
難易度3/5 推薦度2/5

洛陽、許昌、鄴、建康、鮮卑の平城の考古学。
後漢洛陽百万都市説の可能性が見えてきたかも?

タグ:塩沢裕仁
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