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人間の思想の歩み(講談社現代新書) [本(哲学思想]

ningennoshiso.jpg 『人間の思想の歩み』
山崎正一(西洋哲学、比較哲学)
講談社現代新書(1972)


アーリア人の侵入を機縁として起こったインド文明とギリシア文明

ゴーダマ=最も良い牛
シッダッタ=所願を成就した人
ネパール人

釈尊
琴を弾ずるには、絃が強すぎてもいけないであろう。
また絃が弛すぎてもいけないであろう。
なんじは、その中をとらなければいけないのだ。

宇宙。コスモス。kosmos。美しく秩序づけ飾られたもの

ピュタゴラス教団は宗教団体

ソクラテスBC469-399
ソクラテスの母は産婆
ペロポンネーソス戦争に三度従軍して最高の勇者と賞賛されたソクラテス
真、美、善とは何か

アウグスチヌス。プラトン思想をキリスト教に導き入れる

トマス=アクィナス。アリストテレス思想をキリスト教に

カント
神の意志は道徳律と完全に一致する。

ニーチェ
キリスト教のひそかな動機は主人に復讐しようとする奴隷の希望である。

実存哲学は個的人間存在を対象とするのではなく
個的人間存在から考える哲学

密教。教主は大日如来。釈尊はその権りの現われ

仏法というのは、人生の時々刻々のありのままの姿を、
ありのままに知ることであり、
当たり前のことを当たり前と知ることである。

本居宣長は小児科医

☆☆☆☆☆
壮大なスケールの人類の思想史。
お気に入り&お勧めの一冊。

・今日の一言(本文より、聖徳太子)
我必非聖。彼必非愚。共是凡夫耳。
我れ必ずしも聖にあらず、彼れ必ずしも愚にあらず、共に凡夫のみ。
We are not unquestionably sages, nor are they unquestionably fools. Both of us are simply ordinary men.
나 자신은 꼭 성인이라고 할 수 없고, 그도 꼭 어리석다고는 할 수 없다. 모두 범인에 불과하다.

『幻想と悟り:主体性の哲学の破壊と再建』
山崎正一(西洋哲学、比較哲学)
朝日出版社(1977)


龍樹
世界の存在の一切は空であり、生もなく、滅もない。

孔子
逝くものは斯くの如きか。昼夜を舎かず。

プラトンの洞窟の比喩

無知な賤民を軽蔑していたカントがルソーを読んで、
「目のくらんだおごりは消え失せ、私は人間を尊敬することを学んだ」

釈尊:
では比丘たちよ、別れを告げよう。
諸々の事象は移ろいゆく。怠らず努めよ。

地水火風の四大

大日如来という絶対者は、全宇宙を包んで、しかも宇宙を超えている。

対象は第一次的には行為の対象でそれを反省し対自化するから意識の対象となる

近代西欧の哲学は「意識の立場」で書かれた「攻撃的戦闘」の哲学である

☆☆☆☆☆
大日如来と釈迦の関係が、神とキリストの関係に似ていると思う。
カントがルソーに感動するとは、二人は性格が正反対なのに……

『哲学の原理と展開』
山崎正一(西洋哲学、比較哲学)
東京大学出版会(1973)


我々は神のうちにおいて、生き働き存在している。
In Him we live, and move, and have our being.

「もの」でなく、「こと」を考えよ、
といっても、「こと」というものを考えてしまう。
「もの」の存在の三様。
においてある状況。
それ自体の存在、
に対する志向

状況存在は個物と普遍に分裂、
自体存在は形式と内容に分裂、
志向存在は主体と客体に分裂

個物は形をもち、普遍は形をもたない
状況は対象化ではない。存在するものではない

フランシス・ベイコン
自然は、それに従うことによってでなければ、
それを制することができぬ。

☆☆☆☆☆
自然を支配する思想というが、
いったんは従うということか。

タグ:山崎正一
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