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万葉集名歌の風景:時代を超えた心の旅(GAKKEN GRAPHIC BOOKS―美ジュアル日本) [本(東洋史]

『万葉集名歌の風景:時代を超えた心の旅』
鉄野昌弘(万葉集)
学研(2004)


写真と口語訳でイメージしやすい。
お勧めの良書。

五月五日の薬狩で歌われた歌、
額田王と大海人皇子

埼玉県行田市の稲荷山古墳の鉄剣、
471年を示す干支とワカタケル大王の名

仏教では愛は煩悩の同義語

鹿は花が散るのを惜しんで鳴くとされた

植物を題材した歌の多い大伴家持『万葉集』の編者

散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世に何か久しかるべき。
散るからこそますます桜はすばらしいのです。この限りある世で何が不変でありましょうか。

憶良:
士やも空しくあるべき万世に語り継ぐべき名は立てずして
男たるもの、何もしないでよいものか。永遠に語り継がれる名を立てないままで。

・今日の一言(本文より)
銀も金も玉もなにせむに勝れる宝子に及かめやも
銀も金も宝玉もいったい何ですばらしい宝といえようか。子供に及ぶことなどあるものか。
은도 금도 보석도 어떻게 훌륭한 보물이라고 말할 수 있겠는가? 아이에게 견줄만한 것이 있겠는가?
金银财宝为什么说是最珍贵的财宝呢,哪里比得上孩子珍贵。
How can I say that silver, gold, and jewels are the greatest treasures? As if there is anything more wonderful than children.
金銀宝玉、いかなる宝も、瓜や栗のような子供には及ばない。そう思うのは迷いに違いない。でも、迷い、苦しむのが、人間としての生き方なのだ。(山上憶良)

タグ:鉄野昌弘
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