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ピアニストの脳を科学する:超絶技巧のメカニズム [本(脳科学]

『ピアニストの脳を科学する』
古屋晋一(音楽演奏科学者)
春秋社(2012)


手指を動かす神経細胞を磁気刺激すると
普通の人は物をつかむ動きをするがピアニストは演奏に近い複雑な動きをした。

ピアニストの小脳は初心者より5%大きいが
基底核の被殻は小さくなっている。

11歳までの練習はミエリンを発達させるが12歳以降は発達しない。
言語の臨界期と関係しそうで興味深い。

イメージトレーニングは実際の練習と変わらない効果がある。
外国語で思考できるようになると語力が高くなることと関連するかも。

脳梁を切除すると左右同じ動きを安定して続けることができない。
ピアニストがピアノの音を聴くと指を動かす部位も反応する。

アメリカ人への中国語の声調の聞き取りテストをすると
音楽家の方が点数が高い。

ピアニストは遅筋が発達している。

ピアニストが演奏技術を維持するのに必要なのは
一日当たり3時間45分。

鍵盤の加速の違いでハンマーのしなりが変わり音色の違いになる。
鍵盤を叩くと押さえるで音色が違う。叩くと硬く聞こえる。

☆☆☆☆☆
脳領域の面積の拡大を神経細胞の数の増加としているが
樹状突起が増えるのがほとんどではないだろうか?

・今日の一言(本文より)
同じ演奏でもプロはアマチュアより活動している神経細胞の数が少ない。
같은 연주라도 프로는 아마추어보다 활동하고 있는 신경 세포 수가 적다.
即使一样的演奏,职业演奏者活动的神经脑细胞比业余爱好者少。
The professional piano players use fewer nerve cells than the amateurs even though they play the same song.

タグ:古屋晋一
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