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中国侵略の証言者たち-「認罪」の記録を読む(岩波新書) [本(日本史]

『中国侵略の証言者たち』
岡部牧夫(日本近現代史)
岩波新書(2010)


中華人民共和国での45人の日本人戦犯の供述書より。
ソ連軍が中国に引き渡した者と
国民党軍として戦った後に共産党軍の捕虜になった軍人。
満州国の関係者が中心。
死刑はなく禁固20-8年のみ。

拷問や洗脳にもとづく供述であったら
帰国後に考えを改める時間は十分にあったが
そのような戦犯はほとんどいない。

確かにむしろ旧日本軍の訓練が洗脳そのもの。

八路軍との間に無住地帯を作ったのが、
三光政策と宣伝された。
ゲリラとの戦いに見られる狂気そのまま。
ベトナムとかイラクとかの展開と同じだ。

ノモンハン事件でソ連へチフス菌攻撃。

性犯罪は命令でやったという免罪符が通用しない犯罪。

☆☆☆☆☆
問題なのは、当時の文書資料が全く残ってないこと。
さらに文章が共産思想とその用語で書かれているため、
本人の供述に見えないこと。
当時の事件については、旧日本軍の用語で書かないと、
説得力がなくなってしまうと思うのだが。
旧日本軍の用語で、
文書資料を再現することが大事だと思うんだけども……

・今日の一言(本文より)
日本軍はコレラ流行地域に日本の一部隊を派遣して行動可能か実験した。
일본군은 콜레라 유행지역에 일본의 한 부대를 파견해서 행동 가능한가 실험했다.
日军向霍乱流行的地方派遣了一个部队实验能不能活动。能否活动。
The Japanese military sent one Japanese unit to the cholera endemic area to experiment if they can move troops safely in the area or not.

タグ:岡部牧夫
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