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哲学概説 [本(哲学思想]

『哲学概説』
樫山欽四郎(西洋近代哲学)
創文社(1964)


哲学をテーマ別に分けて解説する名著。
哲学というと哲学者別が多いのだけども、
それをテーマ別に分けてたくさんの哲学者の考えを解説してある。

哲学は呼びかけである
私は私である限り一つであるが私に相対している限り二つである
客観とは人間的客観のこと

現象する存在事物の根底にあると考えられている実体を基にして
存在しているものを考える哲学が形而上学。

カント
永遠の魂、宇宙の自由、神の三つは実体でなく道徳の要求。

デカルト
"私は考える、それゆえに、私は在る"
"考えながら私は在る"

ベーコンの帰納法とギリシアの帰納法の違いは
感覚を道具機械として実験すること。
知識を力として自然を征服するという近代西欧独特の思想。

空間と時間という直観形式において受け取られた内容と
範疇という悟性形式が結びつくとき
認識が客観的対象として成立する。

科学的精神に対して伝統的哲学を守る試みとしての現象学。
哲学は現在、
科学に近寄った分析哲学と、
科学に反発した現象学の二つに分かれている。

時間は主観に内在する直観形式
与えられたものではなく受け入れる形式。

ヘーゲル
過去と未来は現在という時間が空間化されたもの

世界の中に私がいるのではない
人間がすでに空間的である。

カント:全体は部分の目的
テルトゥリアス:不条理であるが故に信じる・不可能であるが故に確実である

カント:
現象の主体としては有限
道徳の主体としては無限

止揚の原語ドイツ語の意味は廃棄

・今日の一言(本文より)
Credo quia absurdum.
不条理であるが故に信じる。
불합리하기 때문에 믿는다.
I believe because it is absurd.
因为荒谬,所以我相信。

タグ:樫山欽四郎
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