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Harriet Tubman:The Road to Freedom [原書(英語]

『Harriet Tubman-The Road to Freedom』
Catherine Clinton(歴史家)
Back Bay Books(2005)


『ハリエット・タブマン:自由への道』
ハリエット・タブマンは南北戦争の直前の頃、南部から北部へと奴隷を逃亡させる組織で活躍した黒人女性。本人も南部の奴隷であり、その組織"地下鉄道"によって北部へ脱出し、その後、南部へたびたび潜入して、奴隷を救出した。

ハリエット・タブマンは子ども向けの本は無数にあるのに大人向けの本が少なく、そうした中での待望の一冊がこの本。

父のBen Rossは1840年に自由黒人になり、法律では母はとっくに自由になっているはずでその娘たちも自由黒人のはずだった。黒人の無知を利用して、こうしたことが横行していたらしい。

地下鉄道用の専用車は、庭師が市場に行くときのものを改造し、運転手の下に二人隠れることができた。1831年ケンタッキーの奴隷タイス・ディビスがオハイオで自由を目指し、沼で消え去るがこれが地下鉄道の第一の事件という。

黒人は北部でも差別されていた。黒人が自宅を建てようとすると毎晩近所の白人が来て破壊したという。

ハリエットの姪とされる謎の女の子マーガレット。その兄弟を残しマーガレットだけ北へ連れて行っている。1850年頃の生まれで、肌の色はやや白い。ハリエットに性格が似ているという。著者はハリエットと白人の間に生まれた娘ではないかと推測している。連れて帰ってからも特別にマーガレットを大切していたからである。

南北戦争中はスパイとして活躍。偵察して南軍の魚雷の位置を報告したり、Combahee川で奴隷を大量逃亡させたりした。

ハリエットと初の黒人連隊54thとの関係。連隊長のショーが最期の朝食を配給した。また戦いの後、白人の負傷者はクララ・バートンのいるヒルトン・ヘッドへ、黒人の負傷者はハリエット・タブマンのいるビューフォーへ収容された。

ハリエットの自慢は、8年間の救出活動で一度も失敗したことも乗客を失ったこともないこと。

この本では晩年に詐欺強盗に遭ったことも詳しく紹介されている。

(2011.04.02読了。英語多読31冊目)

・今日の一言(本文より)
Tubman had provided the location of Rebel torpedoes and guided the ships to avoid them.
タブマンは南軍の機雷の位置を提供し、それを回避するために船をガイドしました。
터브먼은 남군의 기뢰의 위치를 제공하고, 그것을 피하기 위해 배를 안내했습니다.
塔布曼提供了南军水雷位置的情报,帮助船躲避水雷。

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