SSブログ

日本人のための英語の子音の弁別 [語学学習記録]

pronunciation.jpg英語の子音の弁別には、
子音の立ち上がりパターンの区別が重要ではないかと考えている。
英語の子音のパターンを便宜的に3つにわけて考えよう。


pro-1.jpg1.まったくの無音から一気に出る子音。破裂音など。
b, d, g, j, k, p, t, ch,


pro-2.jpg2.小さく母音または呼気が漏れた状態から一気に出る子音。犬がうなって吠える(ゥゥゥワン)のをイメージする。
f, l, m, n, sh, th,


pro-3.jpg3.小さな音からなだらかに音が強くなる子音あるいは半母音。
h, r, s, v, w, y, z,


b と v の区別、
l と r の区別、
th と s の区別、
f と h の区別
などは、
みなこの音量変化のパターンを聞き分けているのではないかと思う。

英語には促音がないにもかかわらず日本語のカナ英語には、
たくさんの促音がある。

バッグ bag
ベッド bed
キャップ cap
イット it
ザット that
ノック knock
キャッチ catch
スケッチ sketch
ジャッジ judge
クラッシュ crush
ナッシング nothing
バッファロー baffalo

この促音の後の子音を見ると、
多くは無音から一気に発声するタイプ1の子音であることがわかる。
実際これらはやや促音的なのである。

th と sh はタイプ2だが、
無声音のため声帯の振動が一瞬停止して摩擦音だけになり、
実質的に無音に聞こえて、促音として認識されるのだろう。
そのため韓国語でも thank you は "땡큐" と濃音を使う。
無声音のth音はその直前が無音に感じられるのだろう。

英語話者の音感覚の研究によると、
l と r はあまり似ておらず、
l は d に近く、 r は h に近いと感じているという。
r と h の近さはこの音量変化のなだらかさを感じているためだろう。

日本語のラ行はたたき音と呼ばれ、
タイプ1に近い一気に音を出す子音であり、
l にも r にも似ていない。

v音をヴとしたのは、なかなか慧眼であると思う。

日本語では子音の立ち上がりパターンに対立がなく、
ほとんどの発音が1とも2とも3ともつかないものと考えられる。

日本人英語の発音の欠陥は、

1.の子音の立ち上がりの鋭角化が不足し、
2.の子音の前の音漏れがなく、
3.の子音をなだらかな音量変化にできず一気にあげてしまう

ことが原因ではないかと考えている。

・今日の一言
Japanese differs from English in pronunciation.
日语和英语在发音上有差别。
日本語は英語と発音が違う。
일본어는 영어와 발음이 다르다.

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。