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富裕層が日本をダメにした!-「金持ちの嘘」に騙されるな(宝島社新書) [本(格差問題]

『富裕層が日本をダメにした!』
和田秀樹(精神科医)
宝島社新書(2009)


経済に関するエッセイ集。

ニューヨークタイムスの記者の年収は600万。
日本の新聞記者とは大きな違いだ。

クルーグマンの指摘。
内需9割のアメリカで労働者の賃金を下げると
マーケットが小さくなって経済が駄目になる。
これは日本でこそその通りになってしまった。

法人税を上げると会社に逃げるのか。
法人税は利益に対する課税なので、
利益を出さなければ税金は取られない。
利益を出さないように給与、賞与、福利厚生で従業員に還元していた。

全世界で強調して労働還元率を高めないとマーケットが縮むだけ。
共有地の悲劇の問題。

精神科医は2年に1人患者が自殺する。
精神的に疲れる仕事だ。

飲酒運転の厳罰化の批判がかなり不自然で、
これは考え直した方がいいと思われる。

税金が高いと金持ちが逃げるなら逃げる人間を軽蔑するべき。
所得税の最高税率をあげるとどうなるのか?

経済学のインセンティヴの考えは誤って理解されていると思う。

インセンティヴというのは、金額ではなく変化に対応する。
だから給与を高くするとよくはたらくのではない。
給与が高くなるという見込みでよくはたらくのだ。
だからすぐに高くするとかえってインセンティヴは弱くなる。

給与を高くするとかえって有能な人間を失う可能性もある。
そもそも有能な人間はそんなに少ないわけではない。
ただ場が得られず、出てこないだけなのだ。
特定の人間に給与を集中すると、
有能な人間を出すための場を作るリソースを失うかもしれない。

有能な人間を失うことを恐れて税金を下げるより、
有能な人間が活躍できる場を作るために税金を取るべきなのだ。

・今日の一言
精神科医は平均2年に1人その患者が自殺する。
정신과 의사는 평균 2년에 1명 그의 환자가 자살하는 것을 경험한다.
一位精神科医生平均两年经历有一位患者自杀。
Psychiatrist meets with the case that his/her patient commit suicide once in two years on average.

タグ:和田秀樹
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