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テロの経済学-人はテロリストになるのか [本(経済学思考法]

『テロの経済学/アラン・B・クルーガー/東洋経済/2008』
著者:労働経済学、教育の経済分析
評価:貧困とテロに関係なし。テロは政治活動である


テロリズムを特殊な職業選択として
経済学の思考法で解き明かす。

テロは路上犯罪よりも投票行動に近い。
政治的な目的なのだ。

テロの要因。
報道や集会の自由など市民的自由と政治的権利の抑圧がテロを誘因する。
ヘイト・クライムとテロの類似性。

教育とテロの関係。
教育水準の低い人ほどテロを肯定も否定もせず分からないと答える。
教育は意志を明確化させ両極端へと向かわせる。
すなわち、テロの支持は教育水準が高いほど高いのだ。
そのためテロ組織はエリート集団出身者から構成される。
オウム真理教を考えればよくわかるだろう。

アメリカのテロでのジュリアーニの言葉。
それはわれわれの誰もが耐えられない数であろう。
It's more than any of us can bear.

原題はWhat Makes a Terrorist
文の内部が因果関係にならぶというのがよくわかる。
なぜテロリストになるのかでなく、
何がテロリストを作るのかとするのが
英語の自然な語順なのである。
これは英語が"が"と"を"を省略して、SVOと並べる構造を持つため、
SVOの構造が時系列順でないと理解しにくいためだ。

・今日の一言
It's more than any of us can bear.(Giuliani)
それはわれわれの誰もが耐えられない数であろう。(ジュリアーニ)
那是谁都受不了的数字。(朱利亚尼)
그것은 우리들 누구라도 견딜 수 없는 숫자일 것이다.(줄리아니)

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