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ネット時代の反論術(文春新書) [本(論理思考]

『ネット時代の反論術』
仲正昌樹(社会思想史、比較文学)
文春新書(2006)


ネット議論の虚しさを知る。

心理学的にも、ネットでの議論はあまり成功しないと考えられている。
ネットはどちらかというとブレーンストーミング向きだよね。

ネットの議論での錯覚。
本音をぶつければ何か新しいものが生まれてくるという錯覚。
もちろん生まれたりしません。

見せかけの論争では固定した味方がいなれけばまず敵を作る。
敵を叩くことで味方からいい人と思ってもらえるように、
アピールする友/敵論。
これで成功したのが小泉純一郎というわけ。

法の現実。
裁判における真理/正義はその時の力関係や社会通念で決まるらしい。

ネットは神経戦。
相手が痛くもない腹を探ったらこちらも同じ方法で返すという。
疲れるよね。

最後は粘ったものが勝つ。
時間と体力を持て余している方が勝つのがネットの議論。
実に虚しい。
ですから私もネットでは議論は受け付けません。
みんな本当に人生暇なんだね……

『考えるとはどういうことか?』
井崎正敏(批評、ちくま新書編集長)
洋泉社(2008)


レイコフの認知意味論と論理学についての素人の感想。

認知意味論と論理学の研究を紹介して、自分の意見を付け加えたもの。
どうもあまり正しく理解できていないらしい。

いかなる論理操作の起源も身体的な活動から。
身体と論理の関係について興味深い。

p156に、クレタ人のパラドックスの解説があるが、
よくわかってないようだ。

『合理的とはどういうことか』
岡部勉(哲学、芸術学、コミュニケーション学)
講談社選書メチエ(2007)


価値の実在をめぐる現代哲学の議論を紹介。

興味深い視点。
・考えるとは反応を遅らせる仕組みの帰結
・こころとは行為の選択装置

内容は哲学の議論そのままで、部外者にはその意義が読み取りにくい。

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