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外国語として出会う日本語(もっと知りたい!日本語) [本(日本語学習]

『外国語として出会う日本語』
小林ミナ(日本語教育、教育文法)
岩波書店(2007)


日本語教育の現場を知る良書。間違いが面白い。

動詞の活用、五段一段サ変カ変を外国人にどう説明するか?
"する"と"来る"はグループ3。
"る"以外で終わる動詞はすべてグループ1。
"る"の前が、ア段、ウ段、オ段ならグループ1。
イ段エ段はグループ2だが、
例外として、走る、蹴る、入る、帰る、しゃべる、
切る、要る、知る、減る、滑るを覚える。
しっかり法則があるわけだ。

自分の名前を◯◯と思いますと名乗る外国人。
"~と思います"と"と申します"の混同で、
これが意外と多いらしい。

電話アポイントした後の訪問の言葉、
"先日お電話いたしました◯◯です。"
を、外国人は、
"◯◯です。先日お電話いたしました。"
と言ってしまう。
元の日本語は外国人には制限用法に聞こえるため。
◯◯という人がたくさんいて、
その内の電話をした◯◯さんと説明しているように聞こえるのだ。

助詞"も"や接続助詞の"し"の機能の話も面白い。

『日本語の論理』
山口明穂(国語学者)
大修館書店(2004)


日本語を意味から考えてみました。

日本語の助詞の意味を考える。
というか、考えてみたというだけ。
比較対照として外国語の分析がないため、内容がないのだ。
言語の意味は比べることで生まれる。
日本語という言葉は、英語、中国語など、
カテゴリーの同じ言葉があって意味を持つのだから。
ソシュールの勉強をしましょう。

・今日の一言
先日お電話いたしました小林です。
I'm Kobayashi. I called you the other day.
일전에 전화한 고바야시입니다.
我叫小林。前几天打过电话。

タグ:小林ミナ
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