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東西思想の根底にあるもの(講談社学術文庫) [本(東洋思想]

『東西思想の根底にあるもの/玉城康四郎/講談社学術文庫/2001』
著者:印度哲学
評価:祈り=瞑想説、科学批判がやや皮相

瞑想を全人格的思惟と呼ぶ。
イエスの祈りは瞑想の一種と考えている。

中国の僧・玄沙の言葉
"尽十方世界是一顆明珠"
諸相を尽く包みこんだ此の永遠なる世界は、
そのまま一粒の明るい珠である。

言語分節された世界は、世界の真の姿ではないのだ。
世界には境界線はなく、それ自体が完全な統一体である。

ユング心理学の方法
・言語連想検査
・能動的想像
・夢の分析
これは言語記憶の分布と構成を知る効果があるように思う。
メンタル・レキシコンを表現しているだろう。

禅定の四段階
まず分別作用と平安だけとなり、そこから分別作用が消え、
さらに楽のみになり、空へと至る。

朱子哲学は、天地自然の根源たる理と現実存在の気から自然を説明する。
自然と精神のアナロジーも面白そうだ。

ソクラテス、孔子、イエス、ブッダ、自己の5者会談を勧めている。
三者会談の本ならあるんだけど。
『孔子・老子・釈迦「三聖会談」/諸橋轍次/講談社学術文庫/1982』


『九鬼周造エッセンス/九鬼周造/こぶし文庫/2001』
著者:哲学
評価:"いき"や偶然の諸相、詩や随筆など

"いき"の美意識の基本は男女関係、
嬌態と意気と諦めがあるという。
恋の真剣と妄執はいきの本質にもとるもの。


・今日の一言
尽十方世界是一顆明珠。(玄沙)
諸相を尽く包みこんだ此の永遠なる世界は、そのまま一粒の明るい珠である。(玄沙)
Whole world is a brilliant gemstone.(Xuan-sha)
온 세계가 그대로 하나의 해탈세계이고 일과명주(一顆明珠)로서 손을 뻗쳐 취할 필요가 없다,
整个十方世界是一颗明珠。(玄沙)

タグ:玉城康四郎
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